6月の契約時期に向けてレプロエンタテインメントからの独立が本格化してきた女優の能年玲奈(22)。芸能界でも影響力のある同事務所を干されたまま独立すれば、事実上の引退になるとみられている。
 女優の小泉今日子(50)が救世主とも言われているが、事態はそんなに甘くないようだ。2人は、能年がブレイクしたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)で母娘役を演じて以来、公私共に親交がある。

 『週刊文春』で、能年が事務所から干されていることが報じられ、今年1月には、事務所に無断で個人事務所『三毛andカリントウ』を設立。この行動は元演技トレーナーの滝沢充子氏による“洗脳騒動”として多くのメディアで報じられた。
 この騒動を受けて、小泉は月刊誌のエッセイで、「挫折も孤独も全て飛び越えて早くこっちへいらっしゃいという思いで能年ちゃんを見守る」とエールを送ったため、能年の後見人として浮上。
 能年も5月10日にブログで、小泉のライブを観に行ったとし、「ママとのツーショットおさしん!」(原文のママ)と写真を載せ、2人の絆をアピールした。

 小泉といえば、日本の芸能界で最大権力を持つバーニングプロダクションにデビュー以来、35年所属する大御所で、芸能界の裏側でも発言力をもっていることで知られる。
 そんな小泉も今年、個人事務所『明後日』を立ち上げたばかりで製作業務で超多忙な日々。5月31日には、都内で行われた二階堂ふみとのW主演映画『ふきげんな過去』の完成披露試写会に登場した。
 各メディアが集まった場での発言に注目が集まったが、能年を匂わすような発言はなし。声をかけるメディアさえいなかった。
 というのも、会場には、バーニングの“番頭”K氏が顔を見せたという。

 民放関係者は言う。
 「K氏が現場に顔を出すのは、懸案事項がある時。マスコミに対し、睨みをきかせるのです。小泉さんはサービス精神旺盛な人ですが、能年さんの件は、しっかり親会社のバーニングが死守しているということです」

 能年、最後の頼みの綱である「ママ」の力をもってしても、この壁は乗り越えられそうにもない。