6回途中3失点で復帰後2連勝、手術乗り越え復帰のダルに「彼の努力を褒めるべき」

 3日(日本時間4日)に本拠地でのマリナーズ戦で5回2/3を6安打5奪三振1四球3失点(自責3)と好投し、復帰後2連勝を飾ったレンジャーズダルビッシュ有投手に、メジャー屈指の巧打者ロビンソン・カノが脱帽した。

 3回2死一塁で迎えた第2打席、カウント2-2からの5球目速球はボールになったものの、地元紙「スターテレグラム」によると、この一球は自己最速タイとなる99マイル(約159キロ)を計時。この日は速球の球速は軒並み90マイル台前半だったが、相手打線のキーマンには本気の勝負を挑んでいた。

 第1打席は外角カーブで空振り三振、第2打席は遊撃へのゴロ、第3打席はレフトへの二塁打で、3打数1安打1奪三振。合計14球の真剣勝負を繰り広げた。

 試合後にダルビッシュの印象について聞かれたカノは「ダルビッシュの球はよく動いていたし、球速も出ていた。(以前と)同じ姿があったよ」と絶賛。「スライダーが真ん中に来たかと思ったら、次の瞬間足元まで変化している。彼の努力を褒めるべき。あの手術(トミー・ジョン手術)を受けて、リハビリで奮闘し、メジャー復帰を果たして、なお(手術前と)同じ姿でいる。信じられないことだ」と話したと、球団公式サイトが伝えている。

味方主砲は5打点で援護、エースに大きな信頼「2点あれば封じてくれる」

 また、初回の先制3ランに続き、3回に2点二塁打を放ち、3打数2安打5打点と大車輪の活躍で、マウンド上のダルビッシュを援護したレンジャーズの4番ベルトレは、右腕への大きな信頼を明かした。

「マウンド上のユウは(左腕ハメルズと並び)このチームにいるエースの1人。初回に2点の援護ができたらいいことだ。そうすれば、たいがい相手をピシャリと封じてくれるからね」

 レンジャーズは7-3で勝利し、単独首位に浮上。右腕エースの復活で、仲間には心強く、そして敵には厄介な存在が増えたと言えそうだ。