今季こそ一軍定着賀期待される広島の安部友裕

写真拡大

 今季こそは一軍定着。毎年この時期にチャンスを与えられながら、壁を越えることができない選手がいる。

 広島の安部友裕が、その一人だ。安部は11年にウエスタン・リーグで最多安打、盗塁王のタイトルを獲得し、12年には一軍で53試合に出場。翌13年は開幕一軍を掴み、75試合に出場したが、守備に難があり一軍に定着できず。

 14年は同学年の田中広輔が加入したこともあり、内野だけでなく外野にも挑戦。だが、一軍出場数はわずか3試合に減少。同年、二軍では打率.308、26盗塁を記録し、2度目の盗塁王を獲得した。

 二軍では圧倒的な成績を残しながらも、一軍の限られた出場機会でアピールできていない状況。今キャンプは16日の紅白戦で失策を犯したが、打撃では14日のオリックスとの練習試合でマルチ安打を記録。木村昇吾が西武へ移籍し、一軍の内野手枠は1つ空いた。守備を克服し、今季こそ二軍から卒業したいところだ。

 投手では、ソフトバンクの岩崎翔が当てはまる。二軍では、防御率(1.66)、勝利(10勝)、勝率(.833)と投手三冠に輝き、無敵の存在。昨季はオープン戦で2試合に登板して、防御率0.00と結果を残したが、開幕を二軍で迎えた。ファームで好投を続け、6月25日に昇格。同日の西武戦に先発したが、3回4失点でノックアウトし二軍落ち。9月に再昇格するも、リリーフでの起用となった。

 今キャンプはA組スタート。先発定着を目指す岩崎は、16日の紅白戦に登板したが、2回2安打1失点と今ひとつ。少ないチャンスで、層の厚いソフトバンク先発枠を勝ち抜くことができるか注目だ。

 その他には、加藤翔平(ロッテ)、鵜久森淳志(ヤクルト)などがいる。二軍で結果残し続ける選手たちは、今季こそ一軍に定着することができるだろうか。