第152回の芥川・直木賞も全候補作を読んで予想をお届けします。こちらは直木賞編です。(芥川賞編はこちら)今回も★で本命度を表しますが、作品の評価とは必ずとも一致しないことをお断りしておきます(5点が最高。☆は0.5点)。■青山文平『鬼はもとより』(初。徳間書店)今回は3作が初ノミネートという事態になった。しかもそのうち2作が勧進元である文藝春秋の刊行作品である。もう1作がこれ。青山文平は2011年に『白樫の