今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は、幕末の長州(現在の山口県)を舞台に、吉田松陰の妹・杉文(すぎふみ。後年の名前は楫取美和子)の人生を描いたものだ。本作のように女性の視点から描いたものは珍しいとはいえ、松陰はじめ幕末の長州藩の志士たちをメインに据えた作品は、小説にもドラマ・映画にも数多い。今回はそのうちとくに映像作品を2週に分けて紹介したい。前編はまず松陰をメインとしたドラマと映画について。■好対照