2014年11月から河出書房新社でスタートした、池澤夏樹個人編集の日本文学全集。2011年3月に完走した世界文学全集の待望の日本版だ(詳しくは先日のエキレビ!記事を参照のこと)。今回の日本文学全集が一味変わっているのは、古典に関しての扱い。よく知られた古典名作の多くを、若手の実力作家が新しく現代語訳する。森見登美彦の「竹取物語」、川上弘美の「伊勢物語」、桜庭一樹の「女殺油地獄」、古川日出男の「平家物語」……