戦後最大級の未解決事件である下山事件の発生から、明日で65年が経つ。これは1949年(昭和24)7月5日、国鉄総裁の下山定則が都内で行方不明となり、翌日未明になって常磐線の綾瀬駅付近の線路上で轢死体となって発見されたという事件だ。その前月に公共企業体・日本国有鉄道として運輸省から独立したばかりだった国鉄では、9万5千人もの職員の削減が予定されており、労働組合と国鉄当局が激しく対立していた。それだけに、人員