障害の重度化を当事者はどうとらえているのか。ある重度障害者には常人にはない発想があった。体は衰えても、あらゆる機会を通して人とつながろうとする気力は健在だった。障害者を取り巻く世界は、何が変わり、何が変わらなかったのか。短くない取材期間を通して私が考えたこと。本記事は『カニは横に歩く自立障害者たちの半世紀』(角岡伸彦著・講談社刊)の一部を抜粋・再構成したものです。『カニは横に歩く』第8回第7回「『