『地図と拳』で山田風太郎賞、直木賞を受賞。注目作を発表し続ける小川哲さんの最新の短編集『スメラミシング』では、「陰謀論」が重要なモチーフの一つとなっている。小川さんに執筆の背景を聞いた。〔撮影:西粼進也〕宗教と神と陰謀論――表題作「スメラミシング」では、「コロナワクチンにはナノマシンが入っている」「マスクはしてはいけない」などと訴える人物や、深遠な言葉をつぶやいて「預言者」のように信者を獲得