「阪神0−1巨人」(23日、甲子園球場)まだ終わっていない。そう鼓舞するように阪神・植田海内野手が足で執念を見せた。泥にまみれた伏兵が静まり返った聖地をいま一度、奮い立たせた。「得点が入らなければ関係ない」。自らの仕事は果たしたが、多くを語らない姿から敗戦の悔しさがにじみ出ていた。1点劣勢の九回2死。投手強襲安打で出塁した代打・糸原の代走で出番が回ってきた。あとアウト1つで敗戦が決まる重圧を