きょうだい2人による母親の看取りのリアルに迫ります。写真は1984年2月、母親と長男2歳・次男0歳の頃(写真:佐藤さん提供)人はいつか老いて病んで死ぬ。その当たり前のことを私たちは家庭の日常から切り離し、親の老いによる病気や死を、病院に長い間任せきりにしてきた。結果、死はいつの間にか「冷たくて怖いもの」になり、親が死ぬと、どう受け止めればいいのかがわからず、喪失感に長く苦しむ人もいる。一方で悲しいけれど老