なぜ日本は太平洋戦争に敗れたのか。歴史研究家の岩井秀一郎さんは「象徴的だったのはガダルカナル島での大敗だ。兵力差は圧倒的で、補給路も断たれているのに、陸軍参謀本部は撤退を考えず、島の奪還にこだわり続けた。その結果、大量の戦死者を出し、戦いの形勢は一気にアメリカに傾いた」という――。(第2回)※本稿は、岩井秀一郎『服部卓四郎と昭和陸軍』(PHP新書)の一部を再編集したものです。写真=GRANGER/時事通信フ