主体は、独自の〈生活世界〉を持ち、行為や所有によってその統一整合性を確保しようとしている。しかし、この〈生活世界〉は、完結したものではない。その主体の所属するより上位の主体の〈生活世界〉の一部であったり、また、そうでないまでも、その周辺を他の主体の〈生活世界〉と共有したり、接触したりしている。また、その主体の所有するより下位の主体の〈生活世界〉が内在していることもなる。その結果、主体は、つねにこの