正確に形が取れるのは、当たり前。しかし、それだけでは、まともな美大には歯も立たない。それでは、表現になっていないから。表現はコピーではなく、むしろそれでないもので、それを伝えること。だから、画塾の先生は無理難題を言う。もっと質感を、重量感を、躍動感を出せ、と。それどころか、黒一色の木炭や鉛筆で、色彩感を出せ、とまで言う。それで、暗褐色のビールビンと紙の飛び出た赤いティッシュ箱なんかをモティーフにし