子どもの頃、没頭していたのは「特撮」の世界だ。ウルトラマンのTVシリーズを夢中になって鑑賞し、ゴジラの新作映画に胸を騒がせ、それから紅白帽を縦にかぶり、弟と格闘ごっこに興じたりして。家の中には怪獣を中心としたソフビ人形(※)が溢れ返っていて、よく母親がゴモラを踏んで小さな悲鳴を上げたりしていた。ゴモラはギザギザしていて、踏むと痛い。私の幼き日々は、円谷プロダクションが作りだした世界に彩られていた。※