先週末、NHKで「大往生 〜わが家で迎える最期〜」と題した番組を観た。明治の文豪、森鴎外の孫で、外科医から訪問診療医に転じた小堀鴎一郎氏が行う訪問診療や在宅看取りの現場を密着取材したドキュメンタリー番組だ。撮影当時はまだ80歳だったと察するが、先月81歳の誕生日を迎えた小堀医師が自ら四輪駆動車を運転し、自身と同世代から100歳を越える年齢まで、病状や家庭状況が異なるさまざまな患者の自宅を日々精力的に往診する