1995年3月20日午前8時頃。帝都高速度交通営団(現・東京メトロ)、丸ノ内線、日比谷線、千代田線の車内で、強い毒性を持つ神経ガス「サリン」が散布され、駅員、乗客ら13人が死亡。実に6000人以上が負傷した。日本の犯罪史に残る、化学兵器を使った同時多発テロ「地下鉄サリン事件」から23年が経とうとしている。あまりにも凄惨でセンセーショナルなこの事件は、「オウム真理教」を巡る一連の騒動のある種の臨界点となった。この二