1992年、投資家として有名なジョージ・ソロス氏は、英ポンドが、イギリスの経済力に比べて、政府により無理に高く固定されていることに目をつけました。つまり、米系ファンドの真骨頂だと言えることですが、その国・地域の政策やシステムに矛盾が生じていると、相手がそうした国あるいは地域の政府であろうとも、ひるむことなく、そこを突いてきます。この年の9月から、ジョージ・ソロス氏は、英ポンドの売り攻めを開始しました。