第一回日本翻訳大賞、最終選考に残った5作品。
阿部賢一、篠原琢訳『エウロペアナ:二〇世紀史概説』(パトリク・オウジェドニーク著、白水社)、谷川毅訳『愉楽』(閻連科著、河出書房新社)、ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳『カステラ』(パク・ミンギュ著、 クレイン)、栩木伸明訳『黒ヶ丘の上で』(ブルース・チャトウィン著、みすず書房)、東江一紀訳『ストーナー』(ジョン・ウィリアムズ著、作品社)

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良い仕事をした者が褒められていいように、翻訳者もまた顕彰されるべき──。

「日本初、翻訳家がつくる翻訳賞」と銘打ち、翻訳家・西崎憲が立ち上げた「日本翻訳大賞」。クラウドファンディングで約340万円の支援を得るなど、大きな注目と反響を集めていた同賞の大賞が、本日(2015年4月13日)ついに発表された。最終選考対象作5作の中から選ばれた、記念すべき第一回受賞作は、

阿部賢一、篠原琢訳『カステラ』(パク・ミンギュ著、 クレイン)
の2作品。そして、読者賞に選ばれたのが、

東江一紀訳