VAIOにThinkPadなどPCのスゴさを再発見できる2015年春モデル「安物タブレットとは魅力が違う」

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2015年春、スマホやタブレットに押され気味だったノートPCの逆襲が開始された。
かつてないほど魅力的な新製品がそろった今春のノートPCの注目ポイントを紹介しよう。

●2015春モデルの魅力とは、ズバリ「パソコン本来の性能と品質」
現在、人気のスマホやタブレットだが、機能や使い勝手の面から満足できない、仕事には力不足と感じる人が多くなってきている。

そうした機運を受けて、2015年春モデルは登場した。今回のモデルの特徴は、これまでの低価格なスマホやタブレットに対抗するために性能や品質を抑えた製品とは、真逆のモデルだということだ。

●スマホやタブレットとは桁違いの高速処理
処理能力の高い第5世代のCPU、Core i7/Core i5や、新テクノロジーを採用したCore M プロセッサ搭載のノートPCが登場している。大容量なOffceデータや高画質な画像・動画編集など、タブレットなどではストレスとなる作業を楽々こなせるモデルが揃っている。

●高性能・高速処理が可能ながら長時間駆動も可能
省電力と高速性を兼ね備えたCore Mプロセッサ搭載モデルは、ファンレスで長時間の電池稼働が可能だ。静音性も高く、外出先でも、オフィスや家庭でも快適に利用ができる。また、20時間近い長時間の駆動を実現したモデルもあり、高いモバイル適応力も実現した。

●薄く、軽く、高い質感を実現
タブレットよりも大画面の12〜14インチのサイズで、タブレットなみの薄さ286mmや軽さ720gを実現しているのも、今回のモデルの大きな特徴だ。また、本体の質感においても、カーボンや金属などの素材を多用し、高い剛性と高級感をも兼ね備えている。

●最新のスタイル2in1ノートもいよいよ完成へ
これまでのノートPCスタイルだけでなく、タブレットとノートPCスタイル、2つの使い方が可能な2in1ノートタイプのモデルも大きく進化した。もはや、気をてらったギミックでなく、十分に実用性を兼ね備えたスタイルとして完成している。

では、実際の注目モデルをみてみよう。

●Lenovo ThinkPad X1 Carbon
シリーズ3代目となるのがThinkPad X1 Carbonだ。
CPUにインテル第5世代のCore iシリーズを搭載。2代目モデルでは賛否あった「アダプティブキーボード(ソフトウェアーキー)」から物理6列キーボードに戻したころで評価も高くなっている。さらにキーボード中央には「トラックポイント」を搭載し、キーボードから手を離すこと無くポインティング操作が可能。
筐体には、軽くて高い剛性を持つカーボンファイバーを採用し、最大約18時間の長時間駆動も可能など、モバイル機能も申し分ない。これなら外出先でもほぼ1日、バッテリー切れを心配せずに利用できるだろう。

もともとキーボードの打ちやすさ、使いやすさで定評のあるThinkPadだが、ThinkPad X1 Carbonは原点に立ち返った質実剛健なモデルといっていいだろう。パソコンでの仕事を充実させたい人に最適なモデルといえる。


Lenovo ThinkPad X1 Carbon


・仕様
 液晶サイズ:14インチ
 解像度:フルHD (1920x1080)
 CPU:Core i5-5200U 2.70GHzまたはCore i7-5500U 3GHz
 SSD容量:PCI Express×4接続(256GBと512GB)、シリアルATA接続の128GB、TCG Opalに対応した180/256/360GBなど選択可能
 メモリ容量:8GBまたは4GB(DDR3L PC3-12800、4GBはCore i5を選択した時のみ)
 OS:Windows 8.1 64bit
 駆動時間:17.8 時間
 幅×高さ×奥行:331×18.16×226.8mm
 重量:1.36kg
 カラー:ブラック系
 実売価格:162,000円(税込み)〜230,500円(税込み)

●VAIO VAIO Z
ソニーから独立したVAIOの待望の最新モデルがVAIO Zだ。別名「MONSTAR PC」とも呼ばれるVAIO Zは、ペン入力にも対応した2in1ノートだ。
高性能なインテル第5世代Coreプロセッサを搭載し、付属のデジタイザペンに筆圧を活かしたペン操作が可能。高解像度のカメラを搭載し、クリエイティブな用途にも申し分のない機能と性能を実現している。
こうした技術と機能、品質を追い求めた結果、各部品にも妥協をしない姿勢は、多くの日本企業のパーツを採用するに至っている。そんなところも「MONSTAR PC」の名に恥じないモデルといえるだろう。
本体では、天板とキーボード面にアルミニウム、底面にはカーボンを採用。価格は最小構成で19万円前後と高価だが、納得のモデルだ。


VAIO VAIO Z


・仕様
 液晶サイズ:13.3インチ
 解像度 :WQHD (2560x1440)
 CPU:Core i5 5257U(Broadwell)2.7GHz/2コア
 SSD容量:128 GB
 メモリ容量:8GB
 OS:Windows 8.1 Update 64bit
 駆動時間:9時間
 重量:1.34kg
 カラー:ブラック
 実売価格:189,800円(税別)〜286,740円(税別)

●ASUS TransBook T300 Chi
こちらも着脱式2in1 タイプのTransBook T300 Chiだ。最新のインテルCore Mプロセッサを搭載し、スマホやタブレットなみの薄型アルミボディとファンレスを備えたモデルだ。タブレットとしても、ノートPCとても、十分に専用モデルとして利用可能なノートPCとなっている。
タブレットとキーボードの接続は、Bluetoothで接続される。ノートPCスタイルでも、薄さは最厚部14.3mmしかない。タブレットとPCの両方を持ち歩きたいというユーザーの希望を、高性能なまま実現するモデルといえる。
T300 ChiはCPUのスペックやディスプレイの解像度などが異なる2種類のバリエーションがある。


ASUS TransBook T300 Chi


・仕様
 液晶サイズ:12.5 インチ
 解像度 : IPS液晶(2,560×1,440または1920x1080)
 CPU:Core M-5Y71(1.2GHz/2.9GHz)またはCore M-5Y10 0.8GHz
 記憶容量:128GB
 メモリ容量:8GBまたは4GB
 OS:Windows 8.1 64bit
 幅×高さ×奥行:317.8×7.6×191.6m
 重量:720g
 カラー:ダークブルー
 実売価格:150,984円(税込み)、107,784円(税込み、Office付きモデルは134,784円)

●NEC LaVie Hybrid ZERO HZ750/AA
軽量モバイルPCシリーズ「LaVie Z」の後継機種。液晶にIGZO液晶を搭載。さらに、ディスプレイが360度回転する。タブレット形態でも利用できるコンバーチブルタイプのノートPCだ。
ボディパネルではマグネシウムリチウム合金を採用し、重さも13.3型コンバーチブルノートPCとして世界最軽量(同社調べ)となる約926gを実現。13インチ台を軽々と持って、外出できる。
サウンドは、ヤマハ製「AudioEngine」を搭載。
価格は20万円をオーバーする高級機だが、その価格に見合った満足度を満たしてくれそうな高性能2in1ノートPCと言える。


NEC LaVie Hybrid ZERO HZ750/AA


・仕様
 液晶サイズ:13.3 インチ
 解像度:WQHD (2560x1440)
 CPU:Core i7-5500U(2.4GHz/最大3GHz)
 記憶容量:128GB SSD
 メモリ容量:8GB
 OS:Windows 8.1 with Bing 32bit
 駆動時間:11.3 時間
 幅×高さ×奥行:286×17.5×193.3mm
 重量:0.98kg
 カラー:ストームブラック
 実売価格:204,800円(税抜)


甲斐寿憲