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Nexus 6SIMフリー!では、Y!mobile版Nexus 6のSIMカードは?

AndroidのリードデバイスでGoogleブランドのスマートフォン(スマホ)「Nexus 6」(Motorola Mobility製)は「Y!mobile」(ワイモバイルおよびウィルコム沖縄)またはWebショップ「Google Playストア」にて販売されていますが、現状、Google Playストア版は在庫切れが続いています。

一方、Y!mobile版は回線契約が付随し、購入した場合はスマホなど向け料金プラン「スマホプラン(S・M・L)」を契約することになるのですが、その場合にはY!mobileのnanoSIMカードが発行されます。

今回の記事ではこのY!mobileのNexus 6を契約時にセットされるSIMカードを他のスマホなどの機種で使うことができるか、試してみましたので紹介したいと思います。

◯Y!mobileのSIMカードの設定を知っておく

Y!mobile向け音声機種向けnanoSIMカード

なお、すでに紹介しているようにY!mobileではスマホなどの機種購入を伴わない「SIMカード発行のみのスマホプラン」を利用することができ、基本的にはNexus 6の購入時に契約する場合と同じ内容のサービスが受けられます。SIMカード発行のみの場合はnanoSIMカードだけでなく、microSIMカードも用意されています。

いきなり結論に近い発言となりますが、上記のSIMカード発行のみのスマホプランが用意されていることもあり、Y!mobile向けNexus 6のSIMカードはこのSIMカード発行のみのスマホプラン向けに案内(公開)されているアクセスポイント(APN)設定で利用できてしまいます。

他社が販売する携帯電話をY!mobileで利用する|その他のサービス|サービス|Y!mobile(Y!mobile)
APN:plus.acs.jp
ユーザー名:ym
パスワード:ym


後はSIMカードのサイズの問題になります。Nexus 6に使われているSIMカードは「nanoSIMカード」と呼ばれる現行で一番小さいサイズのもので、対応しているスマートフォンは比較的新しいスマートフォンが大半で、最近は「iPhone」シリーズを中心にnanoSIMカードサイズも増えてきましたが、少し前の機種ですとmicroSIMカード(わかりづらいですが、NTTドコモだと「ドコモ miniUIMカード」を呼ばれているサイズ)が多いです。

そのため、サイズが違うSIMカードスロットを搭載する機種で使うには、メーカーや携帯電話会社などの保障外となってしまうものの、SIMアダプターなどを使って解決する必要があります。

SIMアダプターでnanoSIMカードからmicroSIMカードへサイズアップ!

これで準備は完了です。それでは検証結果を見てみましょう。

◯ZenFone 5に入れてみる

2014年SIMフリースマホ代表ZenFone 5

今、SIMフリーとして名前を出すなら真っ先に出て来るであろう機種「ZenFone 5(型番:AK500KL)」でまずはテストします。

SIMカードの認識は問題ありませんでした

Nexus 6と同様にZenFone 5にもセットしたSIMカードに合わせたAPNを自動で選択してくれる機能があるのですが、(現在のところ)Y!mobileのSIMカードの設定は存在せず、自身で設定をする必要があります。

APN設定画面、どの端末もこの設定で大丈夫です。

ZenFone 5もSIMロックのない機種なので問題なく利用できます。なにしろ、量販店によってはY!mobile契約とZenFone 5の組み合わせで販売しているところもあるくらいですしね。

これならSIMフリーの機種ならSIMカードのサイズを解決すれば問題ないとみて間違いないでしょう(対応通信方式や周波数帯の問題はありますが、Y!mobileのSIMカードではソフトバンクモバイルの2100MHz帯が使えるので、FDD-LTEやW-CDMAに対応している機種なら快適かどうかは別としてほぼ使えるんではないかと)。

◯DIGNO T 302KCで試してみる

こちらはSIMロック有りのY!mobileスマホ

一方、DIGNO T 302KCは京セラ製Y!mobile向けスマホですが、こちらにはSIMロックがかかっており、他社SIMカードを利用することができません。

また、Y!mobile向けという位置付けですが、購入した場合はソフトバンクモバイルの回線を使用するSIMカードが付属するため、通常の利用時に表示されるキャリア(携帯電話会社)表示名は「SOFT BANK」となっています。これにNexus 6のSIMを挿すと……。

使えちゃった!

同じキャリアとはいえ、SIMカードの性格が弱冠異なるので「ダメかなー」と思いながら試した結果使えました!普段「SOFT BANK」と表示される部分が「Y!mobile」となっているのはちょっと不思議な気分です。

◯AQUOS PHONE es WX04SHで試してみる


最後に「AQUOS PHONE es WX04SH」ですが、これはウィルコム時代に発売されたPHSと3Gにデュアル対応したスマホで、こちらには本来、ウィルコム向けに発行されたソフトバンクモバイルのSIMカードが使われているという変わり種です。また、DIGNO T 302Kと同様にSIMロックがかかっています。

同じく現在はY!mobileの取り扱いとなっているので、試してみました。

「USIMエラー」と出てきました!

こちらは結論から述べると「利用不可」でした。恐らくこの機種はソフトバンクモバイル発行のウィルコム向けSIMカード(Wカード)のみでロックがかかっているのではと筆者は考えています。

また、同じSIMカードで発売されていた(されている)「DIGNO DUAL 2 WX10K」やウィルコム向け「STREAM 201HW」、「DIGNO DUAL WX04K」も同様のロックがかかっていると思われます。

ウィルコム時代のソフトバンクモバイルSIM対応機種はY!mobileのSIMカードでは利用できないとみて間違いなさそうです。

◯まとめ
Y!mobile向けNexus 6に付属していたnanoSIMカードはSIMフリー機種やY!mobileになってから発売された機種であれば問題なく利用ができそうです。

一方で、ウィルコム時代に発売されたソフトバンクモバイル網対応の端末ではロックで始まれてしまうということが確認できました。

Y!mobileのSIMカードはAPN設定はパスワードの設定が短く、比較的簡単なので、いろいろなSIMフリー機種(NTTドコモのようにSIMロックを解除する場合を含み)に使いまわして使うことができるので、Nexus 6のバッテリーが切れたら、他の機種に入れて……などの使い方もできそうですね!

記事執筆:河童丸


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