PGA会長の倉本昌弘が首位と2打差と好発進!(撮影:河橋将史)

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<日本プロシニア選手権 住友商事・サミットカップ 初日◇9日◇サミットゴルフクラブ(6,878ヤード・パー72)>
 国内シニアメジャー「日本プロシニア選手権 住友商事・サミットカップ」が茨城県にあるサミットゴルフクラブで開幕。大会主催である日本プロゴルフ協会会長の倉本昌弘が4アンダーの7位タイにつけた。

 「もーやだ」。5バーディ・1ボギーの“68”で首位の佐藤剛平とは2打差。絶好のスタートにも倉本にはあきらめと苦笑いが浮かんだ。ショットは好調ながら、どうしてもパットが入らない。INから出て10番でバーディを先行させるも、11番で3パットのボギー。さらに「12番で1メートルくらいを外してからもうおかしくなった」。
 会長就任以来、PGA立て直しへ全力を注いできた。忙しさに比例して練習量は著しく減少。今でもたまのプライベートラウンドでゴルフ勘をキープするのがやっとだ。それでも、この日は「ショットは良い。グリーン外していないし、ピンも外れていない」とピンチもなくバーディチャンスを量産。「パターが入れば4つ、5つは伸びていたね」と口惜しそうに首をひねった。
 不満だらけのラウンドではあるが好位置に変わりはない。主催の日本シニアプロ選手権で、PGA会長が優勝となれば、もちろん史上初の快挙だ。「まぁいくらショットがキレているといっても、プレッシャーがかかった場面でどうかという話だからね。優勝は難しいと思いますよ」とはぐらかしながらも、「そのために努力しているから」とハナから諦めているわけではない。
 「3日間大会だと球に当たるようになるころに終わってしまうけど、4日間だからチャンスはあるかな」。練習不足を試合の中でおぎないながら、会長Vへ。それが夢物語でないことはこれまでの実績とこの日のラウンドが証明している。
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