戸次重幸×吉田羊×杉本哲太の三角関係に城西支部騒然「HERO」今夜8話
のっけから“夜の馬場検事”が炸裂した「HERO」 第7話。城西支部に馬場検事（吉田羊）の元夫で、弁護士の梶原洋人（戸次重幸）が現れ、一同騒然となる。
「君は誤解されやすいからな」
「久しぶりに会って驚いちゃったよ。君ってこんなに笑顔が素敵だったっけ」
「正直離婚は失敗だったかな」
馬場検事は「何、言ってるのよ」と軽くあしらいながらも、まんざらではない様子。
そんなふたりの姿を見て、田村検事（杉本哲太）はイライラ、
馬場検事に憧れる末次事務官（小日向文世）はハラハラ。
川尻部長（松重豊）は「トラブルの予感がする……」と気をもんでいる。
「嫉妬されて喜んでいるのか」と川尻部長に問いただされ、馬場検事は「はい！」とにっこりきっぱり。
さらには「あいつの家庭をぶちこわしてやるチャンスだわ！」とまで言い出す。すぐに「冗談、そんなつもりはありませんよ」と続けたものの、「……今はね」と、どうにもきなくさい。川尻部長ではなくても「勘弁してくれよ！」と叫びたくなるようなシチュエーションだが、回を増すごとにあっけらかんとしたかわいらしさもパワーアップ。あまりに爽やかな泥沼トークに感心することしきりである。
一方、久利生は同棲していた恋人に殴られケガをした被害者・さくら（中村ゆり）に話を聞くため、麻木（北川景子）ともに、彼女の実家がある熱海に向かう。しかし、麻木は夏風邪でダウン。診療所で診察を受けた帰りのバズのなかで、久利生は「俺、すげえ秘密知っちゃったんだ。誰にも言うなよ。田村検事と馬場検事つきあってたみたい」と打ち明ける。
麻木は驚きながらも「田村検事、結婚してるんですよ？」とクールなリアクション。
さらに、「ただ前を向く勇気がないだけかも。そんなんじゃダメだって思っていても、そこにいるほうがラクなんですよ」とバッサリ言い放つ。
ダメだと思っていても、そこにいるほうがラク。それは久利生たちが担当しているDV事件の加害者と被害者の関係ともシンクロしていた。
恋人であるさくらを殴り、大ケガを負わせた加害者・城山（竹財輝之助）は反省と謝罪の手紙をしたため、久利生から彼女に渡してほしいと頼む。彼女とは別れるつもりだという。手紙を受け取ったDV被害者・さくらは城山を許そうとする。
複雑な表情で見守っていた久利生。「こっからは法律とかそういう意味じゃなくて、オレ個人的な意見です」と前置きすると、「正直言って、城山さん卑怯じゃないですかね」と核心に斬り込む。
別れるつもりだというのはウソ。こうすれば、許してもらえるとわかってやっているんじゃないかというのが久利生の推論だった。そして、「どういう風にいえばいいか難しいんですけど……前を向いてみたらどうですか」と諭す。「私は仕方なく彼とつき合っているんじゃありません。彼のことが好きだから」と、さくらに食い下がられても、「だったら、なおさら彼の間違いを、甘えを許したらいけないんじゃないですかね」とたたみかける。いやはや、恋の正論ド直球ストレートがびゅんびゅん飛び交う回でありました。
第七話のラストシーンでは馬場検事が取り調べの際に久留米弁を披露（吉田羊のオフィシャルブログによると、台本は標準語で書かれていて、どう翻訳するかは完全に任されていたのだとか）。田村検事が「俺はただあいつの方言が聞きたかっただけなんだよ！」と言い募り、川尻部長に「聞かなくていい！ これ以上私をドキドキさせるな!!」と叱られる姿が描かれた。
元ダンナの「今夜メシでもどう？」には「ダメよ」と即答だった馬場検事。「私たち、もう別々の人生を生きてるんでしょ」とさらりつ突き放していたが、田村検事に対してはどうも歯切れが悪い。「（結婚記念日のパーティに）私も呼んでください」と牛丸次席に言ってみたり、田村妻からの着信を見た途端、「あんなのに負けるなんて……」と泣きながら蟹に食らいついてみたり……と、まだまだ先は長そうだ。
さて、第八話はふわふわした恋愛気分から雰囲気がガラリ一変。予告動画では、久利生がなにやらコワモテの人に囲まれているし、「いつも理想論ばかりが通じるわけじゃないでしょう」（宇野検事）、「久利生さんが今、誰よりも危ないんですよ！」（麻木）とピリピリムード。いったい何が起きてるの-！ 第八話放送は今夜9時から！
（島影真奈美）
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