中国メディアの中国新聞社は17日、日本はハイブリッド自動車の次の市場として、水素による燃料電池車に狙いを定めたとし、「日本は燃料電池車の市場開拓に向けて動き出している」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの中国新聞社は17日、日本はハイブリッド自動車の次の市場として、水素による燃料電池車に狙いを定めたとし、「日本は燃料電池車の市場開拓に向けて動き出している」と伝えた。

 記事は、東京工業大学の柏木孝夫教授が日本記者クラブで語ったことを引用し、「日本政府はすでに燃料電池車の普及に向けた戦略を打ち立てており、今後は急速に燃料電池車が普及する見通し」と論じた。

 さらに、日本政府の燃料電池車の普及に向けた計画として、2015年に燃料電池車を市場に投入し、16年には燃料電池を搭載したバスを投入するほか、2020年の東京五輪前後には燃料電池車の価格を現在のハイブリッド車と同等まで引き下げる方針などと伝え、「日本は世界に先駆けて燃料電池車の市場開拓と普及を行う」と報じた。

 また、日本のエネルギー白書には「水素エネルギー社会の実現という文言も明確に記されている」とし、13年末には産学官連携による「燃料電池実用化推進協議会」も立ち上げられたと伝えた。

 続けて、柏木孝夫教授の考えとして、「日本は燃料電池車の分野における特許申請件数は世界1位であり、日本が強い競争力を持つ分野」と指摘。さらに、日本が市場開拓を行うことで世界の市場をいち早く押さえることができると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)