第6話より。洸が「帰るぞ」と言ったときの表情が最高にカッコイイです。
テレビアニメ「アオハライド」TOKYO MX:7月7日(月)より毎週月曜 深夜0:00〜、MBS:7月7日(月)より毎週月曜 深夜2:35〜、BS11:7月8日(火)より毎週火曜 深夜0:30〜、GyaO!:7月8日(火)より毎週火曜 深夜1:00〜 ※放送・配信日時は変更になる場合があります
(C)2014 咲坂伊緒/集英社・「アオハライド」製作委員会

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友達と好きな人が同じになっちゃったら、どうすればいいの?

悠里が双葉に送ったメールには
「馬渕くんのこと好きになった」
と、書いてありました。

自分の友達の好きな人は、自分が好きかもしれない人。そんなとき、自分だったらどうしますか?

双葉が翌朝の電車の中で思い出すのは、
オリエンテーリングでの悠里と洸の姿、
そして悠里と手を握って話した夜のこと。

双葉はメールを返すことができませんでした。

悠里はメールの返事がなかったことを心配していたようで
「もしかしたら、双葉ちゃんも馬渕くんの事を好きなのかと……」と双葉に問いました。
双葉は反射的に「ありえない!」と答えて、洸を好きにならなきゃいい、と考えます。

はい、学生時代の恋愛にはよくある出来事がやって参りました!
テレビアニメ「アオハライド」のPAGE.6、第6話では、ついに奪い合いが始まります。

といいながらも、そんなに憎み合うような激しいものでないのが、逆にやっかいなんですよね。
双葉は悠里との友情を確かめ合ったし、悠里が本当に良い子だって分かっているから
邪魔しようとか、先に奪ってやる、とかにならない。
だから自分の気持ちを封じ込めねばいけない、と奮闘します。

ただ……、そういうときは反動で好きがあふれちゃったりするんですよ!
さてさて、どうなることでしょうか。
双葉目線の好き、悠里目線の好きがある、今回のみどころをあげていきます。

■洸に対する態度が明らかに変わった悠里

朝、下駄箱で洸を見かけた双葉と悠里。

双葉は洸への気持ちを封じるために「洸なんか特別じゃないからな!」と睨みをきかせてしまいます。

一方、悠里は「おはよー、馬渕くん!」と明るく声をかけます。
その後、去って行く洸を見つめる表情はもう恋する乙女全開。

双葉「悠里。そんな顔してたら、すぐに『好き』がバレちゃうよ?」
悠里「うーん。でも、少しぐらい『あれ?』って思われた方が嬉しいかも」

双葉は思います。

本当に洸の事が好きになったんだな
恋をした悠里は、すごくかわいい

自分はかわいく振る舞えないけど、悠里は遠慮なしにかわいさを出して洸にアピールする。
隣でみていたら気が気じゃないですね。

でも友達だったら応援するのが当たり前?
きっとそんな葛藤が双葉の中にあるはずです。

■体育の時間に洸を見つめる悠里

アニメオリジナルのシーン。
体育の時間、女子は幅跳び、男子はサッカーをやっています。

洸は勉強もできるうえに、スポーツもできるタイプのようですね。
悠里は洸がサッカーをしている姿を見て言います。

悠里/b>「やっぱりカッコイイなあ、馬渕くん。
いいなあ、双葉ちゃんは。馬渕くんと距離が近くて。
いろんなこと知ってて。
好きな食べ物とか知ってる?じゃあ音楽は?どんなの好きかな?
お休みの日とか何しているのかな?」

好きがあふれております、悠里ってば。

好きな人のことをもっと知りたいって思うのは当然のこと。
こんな話を聞く双葉の心情を思うと、微妙な気持ちになりますが、
悠里は好きを宣言しちゃっているからね。

この後も洸の話は続いて、本当に好きかって思ったのは
川で渡らせてもらったときだったと告白。
「すごく優しくて、ドキドキするけど安心できる」って思ったそうです。

双葉は悠里のあまりの純粋な気持ちにかわいいと思ってしまいます。
これではますます洸を好きになっちゃいけない、って思いますよね。

ちなみに修子が窓辺にいる田中先生を見つけて
ちょと嬉しそうに見つめるシーンもあって、かわいいです。
修子の恋ももっと見たいですね。

■双葉と洸、ふたりっきりの放課後

放課後、双葉は洸とふたりでレポートを書くことになります。
洸を目の前に緊張してしまう双葉。
意識をしはじめたからこそ、訪れた心の変化。

「これはまずい。悠里の好きな人なんだってば!」

洸を見て好きだという思いを感じつつも、双葉の頭には悠里が浮かぶ。

そのとき、洸の背中に落書きされたバンドエイドが貼ってあることに気づきます。

洸「ちょっと取って」
双葉の前に頭から倒れ、背中を見せる洸。
双葉はそっとバンドエイドに手を伸ばす。

「ちぇ…。やっぱズルいよな。超かわいい、このえり足」

えり足をかわいいって思うのってさ、絶対好きだからですよね!
なかなか思わないよ、えり足かわいいってさ。
双葉は中学時代のドロケーのときにも、洸のえり足を見てかわいいと思っているんですけどね。

洸「嗅ぐなよ」

えり足を押さえて起き上がった洸が、双葉に言います。

洸「お前ってちょいちょい嗅いでるよな。何なの?ソレ」
双葉「はっ!?ちょいちょいなんて、嗅いでないよ!何言ってんの」
洸「オリエンテーリングでおぶったときとかさ、宿のロビーで頭なすりつけてきたときとかさ」
双葉「それは、嗅いだっていうか、嗅げちゃったっていうか……」
洸「あと、ドロケーのときな」

洸は気づいていたんですね……。双葉の自分だけの秘密を。

「バレてた……!」

顔を真っ赤にしてしまう双葉。
さらに双葉は自分の気持ちが加速しはじめていることを感じます。

「どうしよう、やばい、洸にドキっとするたびに悠里の顔が浮かぶ」

そう、洸は友達の好きな人なんですよ。
ドキっとしては…ダメだったんですよ?

■やっぱり双葉のことが気になる悠里

こちらもちょっとのシーンですが原作にはない部分です。

帰り道、修子の後を追っていた悠里。
どうやら修子に話を聞いて欲しかったよう。
女子は好きな人に関する悩みって、すっごいくだらないことでも誰かに聞いて欲しくなります。

悠里「双葉ちゃんは好きじゃないって言ってたけど、馬渕くんは双葉ちゃんのことをどう思うか分かんないし。ねえ、どう思う?」

当然、そんなことは修子には分かりませんね。
でもこういうこと、言いたくなるんですよね!
「さっきの態度どう思う?」とか、他の人にとっては何でもないことも気になる。
恋をすると、感情の上り下がりが激しくなる。楽しいけど、疲れもする。

悠里「誰かを好きになるとドキドキするけど、辛いこともあるよね」

かわいいっ!青春っ!
後々考えれば、そんなことも楽しい思い出になるんだよ。

このシーンが入ったことで、悠里は双葉の存在が気になって仕方ないほど
洸のことを好きになったんだな、って感じることができます。
そりゃ、自分の好きな人が他の子(ましてや友達)と仲良かったら気になるに決まってます。

■洸と距離を取ろうとしてみる双葉

これ以上、洸と一緒にいたら引き返せなくなる。
そう思った双葉は、提出物のプリントを自分一人で出してくると言って、洸と帰りをずらそうとします。

ところが、洸は下駄箱で双葉を待っていました。
「なんで……」
そう思いながらも顔が赤くなる。嬉しくなる、よね。

洸「帰るぞ」

双葉の顔はもう恋する乙女───。

「これなの!絶対好きになっちゃう」

距離を取ろうとした途端、こんなことが起こったら、もうダメですね。
洸って、ほんとに優しいっていうか…、ここまでくると罪のある優しさだ。

「友達と同じ人を好きになっちゃったらどうすればいいの?
こんな気持ちになるなら洸のこと好きになりたくない。
でも好きでいたい。でも、でも……」

双葉は悩みます。だって、友達の好きな人だから。
そして、駅のホームに着くと、ちょうど電車が来ていました。

双葉「洸、私忘れ物しちゃった!だから…」

双葉は決めました。自分で決断するのが怖くなったから。

「もしこのまま洸が降りなかったら、好きをやめる。もし、降りたら好きでいる」

心の中で繰り返します。

降りなかったらやめる。
降りたらやめない。
降りなかったらやめる。
降りたらやめない。

電車の発車ベルが鳴り響くとき、双葉が思ったことは…

「降りてーーーーー!」

双葉、もう答えが出ているじゃん、というツッコミはさておき、洸は……

洸「何?忘れ物って学校?それじゃあ戻るか」

電車を降りていました。

挿入歌が雰囲気を盛り上げます。
双葉の気持ちの高まりを表しているかのように。
双葉の気持ちがついに溢れ出していくかのように。

私はウソつきだな。悩んでいるフリをして、本当はどうしたいか決まっていたんじゃん。

それにこういうとき、洸なら降りるって思ってた。

悠里、ごめん───。

私も、洸が好き。

双葉、ついに認めましたねっ!

洸が好き。

これまでの友達とは違う、本当の友情を確信しあった悠里と
好きな人が同じになってしまいました。

なぜか“好きな人は先に言ったもん勝ち”みたいになる風潮もあるんですよね。
学生時代は、偶然席が隣になるとか、委員会が一緒とかで
意図せぬ接近があるかと思うのですが、そんなことはおかまいなしに
「私の好きな人だよ!言ったじゃん!」
ということが通用したりしますよね。

双葉と悠里の間には、どんな感情が巻き起こるのか。
好きって認めて嬉しいはずなのに、まず双葉が考えるのは悠里のことでしょう。

双葉の性格からすると、まずは悠里に言わないと、洸ともうまく接近していかなさそうだし
悠里にはいつ言うのか…、かなり気になりますね。

双葉、がんばれ!
人を好きになる気持ちは悪いことじゃないんだからね!
(小林美姫)