東アフリカの経済ハブを目指す国 ケニアの首都ナイロビで 日本人初の証券口座を開設してきた [木村昭二のどんと来い! フロンティア投資]

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21世紀の成長国投資はアフリカが大本命! 豊富な天然資源、広大な大地と海洋、そして爆発的に増え続ける人口が、パワーの源泉だ。3000万平方キロの大陸に56の国々が集まり、10億以上の人たちが日々を生きている。政治、貧困、社会制度、治安などまだまだ未知数な部分は多いが、人々の「もっといい暮らしがしたい、もっと豊かになりたい」という思いはホンモノ。2050年には世界人口の22%を占めるとも言われるアフリカ人が、本気を出したらどえらいことになるはずだ。成長の道筋がついてからではオモシロくない、フロンティア投資家は今こそアフリカを目指せ! 2012年、日本人として初めて西アフリカのナイジェリアに証券口座を開設したフロンティア投資の第一人者・木村昭二が、こんどは東アフリカの有望国・ケニアに飛んだ!

ナイロビはケニアのみの市場にあらず
東アフリカ5カ国の経済共同体構想

 アフリカ大陸東側のくびれに位置するケニア共和国(以下、ケニア)、首都はナイロビ、58.3万平方キロメートル(日本の約1.5倍)の国土からは、コーヒー、紅茶、花き、サイザル麻などの農産物、あるいはソード灰やほたる石などの鉱物を産出します。国土の大部分は標高1100―1800メートルのサバンナ地帯で、国定公園には貴重な野生動物が多数生息しています。

 人口は4161万人で世界第32位。一人当たりの名目GDPは1045.86米ドル(IMF推計値・2013年)で、世界第155位。経済成長率はケニア国家統計局発表の暫定値で4.6%です。こうしたデータを見るかぎりは“将来の成長市場”と言うには、少し物足りなく感じるかもしれません。

 しかし、ケニアの市場価値はケニア一国の規模に止まるものではないのです。現在、ケニアは周辺のタンザニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジの5カ国と「東アフリカ共同体(EAC)」を結成、将来的な経済統合を目指し、域内協力を進めています(南スーダンもこれに加わる可能性があると言われている)。

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