並み居るプロを押し退けてベスト10入り、アマチュア優勝を目指す和田章太郎(撮影:ALBA)

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<マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2日目◇1日◇ABCゴルフ倶楽部(7,130ヤード・パー71)>
 国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の2日目。初日ホールインワンを記録し、アマチュアゴルファーとして初めて賞金を獲得した和田章太郎(福岡第一高校3年)が5バーディ1ボギーの“67”をマーク。トータルスコアを6アンダーまで伸ばし8位タイに浮上した。
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 和田は今年の日本ジュニアゴルフ選手権15歳〜17歳の部で優勝した資格により今大会に出場。初日は前述のホールインワンに加えて、同じハーフにもう1つイーグルを奪うなどミラクルなゴルフを展開。男子ツアーで初めてアマチュア賞金を獲得したことにより注目を集めていたが、2日目には並み居るプロを押し退けてトップ10入りを果たし、1人のゴルファーとして非凡な実力を見せつけた。
 今大会で俄然注目度を上げた和田だが、プロのトーナメントに出場するようになったのは今年から。高校1,2年の時は身体の線が細かったこともあり成績が伸び悩んでいたようだが、トレーニングジムに通い体幹を強化したことでショットの安定性が増し、一気に頭角を現した。日本ジュニア優勝もそうだが、プロの大会でも今年2月に出場した「パールオープン」(ハワイ州)では日本のレギュラーツアーの選手たちも出場する中で堂々の4位に入っている。
 首位とは4打差と十分逆転可能なだけに松山英樹以来となるアマチュアでのツアー優勝に期待が高まるが、当の和田は「出来れば優勝したいという気持ちはある。でも10位以内から始まるのは経験したこともないので、色々と経験したい」と謙虚なコメント。しかしショット・パットがかみ合った前半にスコアを4つ伸ばした爆発力に加えて、ショットが乱れ始めた後半をパープレーでまとめた粘り強さを持つ和田なら最後まで優勝争いに加わってくる可能性は十分。今季頭角を現した高校生アマチャアがさらなる飛躍を遂げることに期待したい。

※アマチュアの賞金獲得について
これまでアマチュアゴルファーは競技において賞金を受け取ることができなかったが、昨年の「アマチュア資格規則」改定によって、ホールインワンに限り規則3-2aの限度額75000円(小売価格)を超える賞金及び賞品を受け取ることができるようになった。これまで2012年国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディス」にて伊波杏莉(読谷高校1年※当時)が琉球GCより50万円の賞金を獲得しており、男子ツアーで同規則が適用されたのは今回が初めてのことになる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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