『アルマゲドン』で必ず賛否両論になるシーン「セールスマンじゃないの。あなたのパパよ」

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10月26日、「土曜プレミアム」(フジテレビ系)にて、1998年のハリウッド映画『アルマゲドン』が放送された。

ハリウッドお得意の「おれたちが地球を救う!」ムービーの中でも特に根強い人気を誇る同作。その人気の要因は、"泣けるポイント"が複数用意されていることだろう。最後の最後にブルース・ウィリス演じるハリー・スタンパーがベン・アフレック演じるA.Jの命を救い、かつ地球全体を危機から救うシーンとその後の展開は、油断していると声が出るほど泣いてしまうものだ。そうでもない...という人ももちろんいるだろうが、ブルース・ウィリスが「世界一かっこいいハゲ」と評されることを納得させるための説得力十分なシーンである。

さて、そんな同作において、ある人は「泣ける!!」と言い、ある人は「おかしい!!」と怒るシーンがある。

そのシーンは、掘削の仕事におけるハリーの右腕的存在であるチック(ウィル・パットン)と家族の関係が大きく変わるシーンだ。チックは、妻や小さい息子と離婚(別居)しており、映画の中で息子は父親であるチックの顔を知らないという設定になっている。

地球に落ちようとしている隕石を掘削するため、ハリーの掘削チームの一員であるチックも宇宙へと旅立つわけだが、その出発直前、チックは妻と息子に会いに行くのだ。その際、チックに課せられている任務を知らない妻は、「家には近づかないって裁判で決まったでしょ」と冷たく言い放ち、チックを見て「この人誰?」と聞く息子には、「セールスマンよ」と言うのである。

そしてその数日後、掘削チーム出発の日。テレビには彼らの勇姿が映し出され、その中にはもちろんチックもいる。その姿を見た息子は、「ママ、こないだのセールスマンがテレビに出てるよ〜」と無邪気に妻に報告する。すると妻は、感動した様子で、「この人はセールスマンじゃないの。あなたのパパよ」と教えるのだ。


良く言えば、元夫の勇姿に心を動かされた、悪く言えば、手の平を返したと言えるこのシーン。観る人によってその受け止め方は分かれており、今回の放送においても、ツイッターでは以下のような賛否両論の声が見られた。

■肯定派
「アルマゲドンみてると毎回『あの人はセールスマンじゃないの、貴方のパパよ』辺りから涙腺崩壊する」
「『あの人はセールスマンじゃないの』 『貴方のパパよ』 このシーンだけでもアルマゲドン見る価値はあると思う」
「アルマゲドンで一番感動するのは『ママー、セールスマンのおじさんが映ってるよ』『あの人があなたのパパよ』のシーンだと思う」

■否定派
「あのひとは、セールスマンじゃないの。 あなたのパパよ。 都合いいな(笑)」
「『あの人はセールスマンじゃないの。あなたのパパよ』のシーンで、毎度毎度ちょっとだけ萎える。なんという現金な女だ」
「『アルマゲドン』で、最初は母親がセールスマンと子供に紹介してるのに、後で手のひら返したように父親よって説明する母親は、なかなかのクズだと思いました」

このように、意見は真っ二つだ。

ちなみに、映画のラストでこの家族は"感動"の再会を果たすことになるのだが、そのシーンにおいても、「なんで息子はいきなりこんなになついてるの?」と疑問を持つ人も少なくない。


『アルマゲドン』を観たことがある皆さん。あなたは肯定派と否定派、どちらの立場ですか?

【参照リンク】
・http://www.youtube.com/watch?v=FFnh8ozV6kc