久米鷹介「自分を客観的に」
4月の王座決定トーナメント決勝戦では、延長4Rにもつれこむ接戦の末、惜敗を喫した久米は、今回の試合にどのような気持ちで臨んでいるのか。計量後の久米にインタビューを試みた。
──計量を終えて、仕上がり具合はいかがですか。
──計量ではナム・ウィチョルがいつも通り顔を近づけてきたのですが、前回のときよりも避けなかったですね。
「そうですね、鼻だけは当たらないようにしました(笑)。ああやって気持ちを高めているところもあると思うので、僕もムキになるのではなく気持ちで負けないという思いが、自分のなかにあったと思います」
──前回の敗戦を参考にして、この辺りは気を付けようと練習してきたことはありますか。
「冷静に判断していけるよう、意識してきました。際の展開でも、もっと冷静に組手を変えたり、展開を変えたり、あるいは拘っていくとか、前の試合ではもっと攻めようがあったので」
──逆に動きすぎて、普段はしない動きをしてしまったというのは?
「ありましたね。何か変に焦ってしまって、攻め急いだところはありました。スタミナも含め、色んなことが精神的に影響を与えていたと思うので、そのスタミナ面の強化などにも励んできました。自分を客観的に見て、攻撃を選択していけるように戦いたいです」
──あれから半年、久米選手も強くなったと思いますが、ナム・ウィチョルもアップデートしてきているはずです。
「やはりテイクダウンとか、前の試合で良かった部分は自信を深めて、またやってくると思います。際の勝負が重要になってくるので、向こうとしては取っていたと思う部分があるだろうし、そこで勝ちに来るんじゃないでしょうか」
──スクランブルが非常に大切になってきそうですね。
「そうなると思います」
──前回の試合でもブレイクのタイミングなど、『おやっ?』と思う場面があったのは確かです。
「ルール・ミーティングでブレイク前に一度、声が掛けられるのかという部分を確認しました。上を取って脇を差して殴っていても、わざわざ外して殴って起き上がられたりしていたので、そういう部分も気を付けたいです。もっと体力を温存しながら戦うこともできたはずですし。逆に最後のところは、外して一瞬止まってしまったので、審判も動かせようとブレイクを掛けたと思います」