初日イーブンパーでまずまずのスタートを切った今田竜二(撮影:岩本芳弘)

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<コカ・コーラ東海クラシック 初日◇3日◇三好カントリー倶楽部西コース(7,315ヤード・パー72)>
 国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」。三好カントリー倶楽部西コースを舞台とする今大会は例年ロースコアでの優勝争いが展開され、いかにパーをセーブしていくかという我慢合戦になることが多い大会だ。
宮里優作、悲願の“ツアー初優勝”へ首位発進
 特に今年の三好カントリー倶楽部は例年以上に厳しいセッティングに整備され、選手たちの口からは悲鳴にも似たコースの感想が語られる。4アンダー単独首位で初日を終えた宮里優作は「グリーンがとにかく硬い。グリーンフォークが刺さらないこともありましたよ」とグリーンの硬さを説明。また「フェアウェイからショートアイアンで打ってもピンを狙うのは難しい」と話しており、ショット好調の宮里にとっても現在の三好カントリー倶楽部のグリーンを攻略するのは難しいようだ。
 また今季日本ツアー初参戦の今田竜二は初日イーブンパー12位タイのラウンドについて「このハードなコンディションの中でイーブンパーは上出来」と話した。厳しいセッティングの米ツアーを戦ってきた今田にとっても今年の三好カントリー倶楽部は難しく映っているようだ。今田は4年前の同大会に参戦しているが、その年は雨の影響でグリーンがやわらかかった。「印象が全然違います。改めて難しいコースだと思い知らされました」と印象の変化を語った。
 狭く設定されたフェアウェイと硬く締まったグリーンに加えて、吹きつける強風の存在もコースの難易度を高めている。外国人選手として日本ツアーに初参戦したピーター・ユーライン(米国)は「風が強くなって、読みが非常に難しかった」とマネジメントに苦しみ初日1オーバー20位タイとやや出遅れた。ショットの調子がもう1つでフェアウェイをとらえきれなかったことも出遅れの要因となったが、ユーラインは明日からのプレーに向けて「自分の調子というよりかは、風の読みが重要になる」と分析していた。
 コース攻略を難しくするあらゆる要素が揃った今大会。これを制するには技術やパワーはもとより、確かな状況判断とゆるぎない精神力が必要となる。多くの選手が2ケタアンダーをマークする派手なバーディ合戦も魅力的だが、今大会のような精神を削るような大会の存在は選手1人1人を成長させ、日本のゴルフのレベルを高めてくれるはずだ。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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