なぜあの有名個人投資家は 5月23日の株価急落を察知できたのか?

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ザイでお馴染みの専業トレーダーの夕凪さん。最近は「優待投資家」というイメージが強いが、イベント投資やシステムトレードなど、守備範囲は広く、投資の実力も相当なモノ。そして、5月23日の急落を事前に察知し、ほとんどのポジションを手じまい利益確定したという。いったいどうやって株価の急落を感じ取ったのかを聞いた。

急落直前に東証2部指数と
信用取引の評価損益率で下落を察知

 「急落の数日前から中小型株に天井感が出ていた、保有株の多くは利益確定していました」と語るのは、夕凪さんだ。

 夕凪さんが天井を予感した理由は2つ。1つは東証2部指数が5月13日にピークを付け、下落しはじめていたことだという。「東証2部は、規模で言えば中小型株、業種は飲料・食品など内需株が多いという特徴があります。私が好んで売買するのはそういう株なので、東証2部指数は日経平均よりも、保有株の値動きに近い感覚があります」

 また日経平均や東証マザーズ指数などのように、一部の銘柄の動向に指数が引きずられることが少ないのも長所だ。

 もう1つ参考にするのは信用取引評価損益率の動向だという。

 「まずは損益率が、前週と比べて増えたか減ったかを見ます。損益率が急速に改善していれば相場も好調だと読めますし、逆なら不調です。ただ急落直前は、滅多にプラスにならない損益率が数週間プラスで、伸び率も鈍化し、過熱感ありありでした」

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