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空港で搭乗を待っている時など、窓の向こうに控えている飛行機を見て、「今からあれに乗るんだ!」とワクワクしてしまう人もいるだろう。そこで今回、各航空会社の機体に注目し、そのデザインの魅力に迫ってみたい。

2010年5月に就航50周年を迎えたタイ国際航空(本社:タイ)。タイの民族衣装に身を包んだ客室乗務員たちが、タイの伝統的な挨拶「ワイ」やタイ料理などで乗客をもてなす、やわらかいサービスが魅力のキャリアである。機体デザインのポイントはマゼンタ、紫、金の3色。

○後方には“ダンシング・マン”

1960〜1975年にかけては、“ダンシング・マン”という愛称をもったロゴを後方隔壁あたりにあしらったデザインを採用。この金色のシルエットで描かれた“ダンシング・マン”は、タイの古典舞踊のダンサーをモチーフとしている。

“ダンシング・マン”から花のようなロゴに変更となったのは1975年のこと。マゼンタ、紫、金の3色を使用し、寺院やシルク、蘭などのタイ文化を象徴したデザインを使用。このロゴは、米国のウォルター・ランドア・アソシエイツによって生み出された。機体側面に引かれた鮮やかなマゼンダと紫が、白の機体に映えている。

○空を飛ぶ黄金のロイヤルバージ

注目したいのは1999年。タイ国王(プミポン・アドゥンヤデート国王陛下)が72歳になるのを記念して(タイでは、十二支6回の72歳を盛大に祝う)、タイ国際航空では保有機のうち3機にロイヤルバージ(王室の御座船)をスペシャルペイントを施した。金に輝くロイヤルバージが大きく描かれており、祝賀ムードに沸くタイに彩りを添えていた。

現在のデザインは2005年にモデルチェンジとなった。英国インターブランドによってデザインされたロゴは、前代のイメージをブラッシュアップ。機体のカラーリングは、後方にかけて紫を斜めに配色している。

○Thai Airways International(タイ国際航空)

“ランド・オブ・スマイル−微笑みの国”と呼ばれる、タイならではの温かいホスピタリティーが特長。スワンナプーム国際空港をハブ空港とするタイのフラッグ・キャリアであり、世界最大の航空アライアンス「スターアライアンス」の創設メンバーである。東南アジアやインド、オセアニア、ヨーロッパ、中東、アフリカなど、世界72都市を結び、日本には、成田、羽田、関空、中部、新千歳、福岡の6空港に就航。2013年1月には、超大型旅客機A380を成田線に投入した。