日本に滞在しているフランス人男性が、情報サイト「DozoDomo」で、「タオルハンカチ」について記した。(写真は「CNSPHOTO」提供)

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 日本に滞在しているフランス人男性が、情報サイト「DozoDomo」で、「タオルハンカチ」について記した。

 筆者は、現在日本では熱波が漂っており、40℃近い気温の中、熱中症で倒れる犠牲者が老人に多く見られると伝えた。この息苦しい暑さから逃れる策としては、エアコンが効いている家や電車にとどまるしかないと述べた。

 しかし、そうはいっても仕事で外出を余儀なくされることがある。そんな時に欠かせない必需品があるという。それは、普通のハンカチよりも吸水性に優れたタオル地のハンカチ(タオルハンカチ)だと語る。

 日本の夏は一歩外に出ると、すぐに汗がダラダラと流れてくるため、これを拭き取るには、ポケットサイズのタオルハンカチこそが必須アイテムだと述べた。

 フランスではあまり見かけないこの「タオルハンカチ」だが、日本のデパートでは、選びきれないほどの種類が売られていると説明。しかも、ラコステやイヴ・サンローラン、セリーヌなど、フランスの大手ブランドからも、豊富な色や柄をそろえたタオルハンカチが売られていることに、とても驚いたと語る。

 また日本のデパートでは、たいてい男女別々の売り場を用意しているため、男性用のタオルハンカチもすぐに見つかると伝えた。  この原型にあたるハンカチは、もともと実用性を重視するというよりも、身だしなみのひとつとして携帯され、薄い素材にレースがついたものが一般的であった。これをフランスのマリー・アントワネットが18世紀に、正方形の形状に統一して広く普及させ、今にいたるというストーリーもある。

 こうしたハンカチの歴史から、さらに吸水性が高く実用的な「ハンカチタオル」として発展させたアレンジ力やその品ぞろえの良さに、筆者が関心した様子がうかがえる。(編集担当:下田真央・山口幸治)(写真は「CNSPHOTO」提供)