ツアールーキーの東浩子、3位タイと好位置で最終日へ(撮影:福田文平)

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<アース・モンダミンカップ 3日目◇29日◇カメリアヒルズカントリークラブ(6,516ヤード・パー72)>
 千葉県にあるカメリアヒルズカントリークラブで開催中の「アース・モンダミンカップ」。予選ラウンドに引き続き熾烈なバーディ合戦が繰り広げられたムービングサタデーに1イーグル6バーディ2ボギーの“66”をマークしたツアールーキーの東浩子が3位タイに浮上した。
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 首位と8打差の19位タイからスタートした東は1番ロングホールで125ヤードのサードショットを直接カップイン。劇的なイーグルで猛チャージの幕を開けた。さらに続く2番ホールでもあわや連続イーグルというスーパーショットでピン50センチにつけてバーディ。出だしの2ホールでスコアを3つ伸ばすことに成功する。
 さらに4番5番でも連続バーディを奪取。この時点でスコアを9アンダーまで伸ばしリーダーズボードを駆け上がる。その後は9番と13番でボギーを叩いてしまうが、直後の13番ホールから3連続バーディ。結局トータル10アンダーまでスコアを伸ばして首位と5打差の3位タイでホールアウトした。
 東は昨年のプロテストでトップ合格、さらにその年の合格者で争われる「LPGA新人戦加賀電子カップ」でも優勝を果たしている。今季はQTランク5位の資格で国内女子ツアーに参戦しているが、新人選手の中にあっては頭1つ抜けた選手だと言えた。しかし今季参戦した16試合中8試合で予選落ち、賞金ランクも73位と思うような成績は残せていない。
 また今季は東にとって同期にあたる選手がめざましい活躍を見せている。東と同じく昨年のプロテストに合格した比嘉真美子はすでに2勝を挙げて賞金ランクも4位につけているし、東と同い年の堀奈津佳も今季初優勝を挙げ賞金ランクも8位につけている。同期の選手たちがトッププロに駆け上がる姿を見ていたら、焦りや悩みなどの感情が生まれそうなものだが、東は「同期の活躍を励みに、モチベーションを上げて」頑張ってきたようだ。
 「予選に落ちしたとしても、次につながるようにどうすればプラスになる考えました」傍から見ればなかなか結果を残せない苦しいシーズン。しかしそんな日々の中でも東は少しずつプロとして成長していった。それを証明するように前週に開催された「ニチレイレディス」では今季ベストフィニッシュとなる20位タイに入った。そして今大会、「少し自信になったのかも」と初日から着実にアンダーパーのスコアをマークして予選ラウンドを終え、今日のビッグスコアで一気に優勝圏内に浮上した。
 明日の最終日は初の最終組でプレー、さらに同組には励みにしてきた同級生の堀奈津佳との直接対決が待っている。しかし東は「明日は今日のようにはいかないと思います。まずはスコアを落とさないことを念頭に少しでもスコアを伸ばせたら…」とあくまでも優勝には欲を出さずに自分のゴルフを徹する方針だ。高額賞金が用意された今大会で上位フィニッシュを果たせば来季のシード権獲得に向けて大きく前進できる。少しずつでも確実に成長してきたツアールーキーが4日間競技の最終日にどのようなプレーを見せてくれるのか。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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