宮本、2本のスプーンで鬼門・大洗を攻略!(撮影:米山聡明)

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<ダイヤモンドカップゴルフ 初日◇30日◇大洗ゴルフ倶楽部(7,190ヤード・パー72)>
 国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」の初日。宮本勝昌が“鬼門”の大洗で4バーディ・1ボギーの“69”で回り3アンダー7位タイにつけた。
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 「大洗のベストスコアで良かったです。初めての予選通過したいですね」。実際は07年に1度予選通過をしているが、大洗GCはすべて予選落ちと記憶違いをするほど宮本とこのコースとは相性が悪い。唯一の予選通過も最終スコアは14オーバーで下位フィニッシュ。「高校1年の時に初めて回って90いくつ叩いた」とここにはどこまで振り返っても苦しんだ思い出しかない。
 その苦手コースだけに、この日の好発進にも「“松の木に当たりませんように”と祈るしかないですね。基本的に祈るだけ(笑)」と威勢のいい言葉は聞かれなかった。だが宮本は、その“鬼門”突破に今回は奇策を用意していた。
 ドライバーを抜いて、スプーン(3番ウッド)を2本入れる大洗専用セッティング。フェアウェイが狭く、少しでも曲げると密集した松林が待ち受ける大洗GCは「ドライバーで打つとダボまである」と攻めの姿勢が必ずしもスコアにつながらない。さらにフェードヒッターの宮本にドローボールを要求するホールも複数あり、「僕はドライバーだとフックのイメージが出にくいし、スプーンのほうがイメージが出る」とドライバー封印を決意。ロフトは同じながら、飛距離の出るスプーンと通常のスプーンの2本を投入した。
 この日はそのスプーンと2番アイアンをティショットで多用し、コースをマネジメント。「フェアウェイにいった回数も多かったし、ラフに入っても打てるところだった」と作戦がズバリと的中して好スタートを決めた。苦手コースだけに「まずは予選通過です」と最後まで浮かれることはなかったが、これまでとは一味違う攻めで鬼門攻略に挑む。
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