目の疲れに効く食べ物は?

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目の疲れに効く食べ物の代表といえばブルーベリー。その他にも目の疲れに効くとされている食品は多く、ビルベリーやカシス、黒豆、ぶどう、なすなど、紫や赤色の色素を持つ野菜や果物が目立ちます。この紫や赤の色素と目には、何か関係があるのでしょうか?

■紫や赤い色の秘密は、アントシアニン?

ぶどうやリンゴ、ベリー類などの果物や、なす、シソ、豆などの野菜で赤や紫の美しい色を見せてくれるのがアントシアニンという植物色素です。黒米や紫いもなど、穀類やイモ類にも含まれています。植物に含まれるアントシアニンの量は、植物や品種、収穫時期によって大きく異なります。

まだアントシアニンの作用は完全には解明されていないものの、涙の分泌量や視覚を改善する効果が示唆される研究報告もあり、目に何かよい効果があるのではと期待されています。今後の研究が更に発展していくことで、もっと詳しいことがわかるかもしれません。

■その他の食品で、疲れ目に期待されているのが魚の油

魚の油に含まれているドコサヘキサエン酸(DHA)、EPAも疲れ目に効果が期待されている成分です。血管がしなやかになり、血液が流れやすくなるため疲れ目にもよいのではないかと期待されています。しかし、まだその効果は完全に解明されていません。アントシアニンとともに、これからの研究に期待されています。

■なぜ、目が疲れるの?

疲れ目の原因は、目のまわりにある筋肉が疲労することで起こります。ずっとパソコンで作業していたり、長時間テレビを見たりすることで起こりやすくなります。

目の周囲には目を支える6本の外眼筋という筋肉があります。長時間のパソコン作業やテレビ鑑賞で疲れ目になりやすいのは、長時間同じ位置のものを見続けているときに、この筋肉が同じ位置でピントを合わせ続けなければならないからなのです。ずっと同じ姿勢をしていると体が疲れるように、目も疲れてしまうのです。

■疲れ目予防には、目をあたためることと睡眠が効果的

目の筋肉が疲れたら、あたためたおしぼりで目の周りの筋肉をあたため、血液の流れをよくしてあげること、筋肉をやわらかくしてほぐしてあげるのが効果的です。また筋肉がリラックスできる睡眠をしっかりとることも大切。プラスして食生活にも気をつけてみましょう。

■満遍なく食べることが、やっぱり基本

目を長時間酷使する仕事についている場合、とにかく目にいいものを重点的に取り入れたくなるものですが、目は体全体の一部分でしかありません。タンパク質、ミネラル、炭水化物、脂肪、ビタミン類などの栄養成分が満遍なく取れる食事を目指すことが、やっぱり基本です。