韓国の大手企業役員が米国行きの機内で客室乗務員にインスタントラーメンを2度も作らせた挙げ句、サービスにクレームを付けて暴力を振るい、米連邦捜査局(FBI)が出動するという事件が発生した。複数の韓国メディアが22日に報じ、同国内で大きな波紋を広げている。

 報道によると、問題を起こしたのは韓国の製鉄大手ポスコ系列、ポスコエナジーに勤務する常務(53)。15日午後、仁川からロサンゼルスに向かう大韓航空機のビジネスクラスに搭乗した際、客室乗務員に「隣の席が空いていない」、「朝食が冷めている」などと難癖を付けたり、暴言を吐いた。

 食事に不満を漏らし続けた常務は、通常の機内食の代わりにインスタントラーメンとおにぎりを注文。客実乗務員がラーメンを運ぶと「熱があまり通っていない」などと文句を言い、作り直しを命じた。機内で2度目の食事が提供された際には「なぜラーメンを持ってこないのか」と騒ぎ出し、持っていた雑誌で客室乗務員を殴った。

 騒動の報告を受けた機長はロサンゼルス空港と現地当局に通報。空港に出動したFBIは常務に対し、入国後に調査を受けるか、入国を諦めて韓国に帰国するか選択するよう求め、常務は韓国への帰国を選んだ。

 21日に事件が明るみになると、韓国のインターネット上には常務の行動を非難する声が殺到した。ポスコエナジー側は、ホームページを通じて騒動について謝罪し、調査実施後に厳重な措置を取ると発表。22日には常務を職務解任することを明らかにした。

 大韓航空側は、「原則的に機内での暴行事件には法的措置を含め厳しく対処する」と伝えた。(編集担当:新川悠)