日販、定期誌取り置きサービス「Maga-STOCK」開始--書店の業務負荷減らす

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日本出版販売(以下、日販)は25日、定期誌購読の拡大に向けて、書店店頭における定期誌取り置きサービス「Maga-STOCK(マガストック)」を開始すると発表した。

雑誌に関する潜在需要を掘り起こし、低迷が続く雑誌の売り上げ増加を図る。

同社は2012年夏、書籍・CDショップ店などを展開するいまじん白揚が開発し、自社チェーン店で導入している「雑誌定期購読システム」について、業務提携契約を締結。

同11月に発売した新POSレジシステム「NP」の追加機能として搭載することを決定していた。

今回スタートする「Maga-STOCK」は、この「雑誌定期購読システム」と、日販のCRMプログラム「Honya Club」の顧客IDとを連動させるもので、「Honya Club」の新サービスとして提供していく。

「Maga-STOCK」は、受付や商品引き渡し、顧客台帳管理といった書店の業務負荷を減らすことで、受注促進を可能にし、定期誌取り置き申込数の増加を目指す。

さらに、利用者を増やすことにより、店頭売上増加につながる定期的な来店客の確保を図る。

利用者は申込書への記入なしに定期誌取り置きの申込が行えるほか、「Honya Club」カードを見せるだけで定期誌を受け取ることが可能。

書店側は、顧客データと申込情報が紐づけて管理されるため、注文・入荷・商品引き渡し作業が簡単になる。

また、申込受付をした商品は自動的に注文され、店頭販売用商品とは別荷物で満数入荷されるという。

日販は2006年、CRMプログラム「Honya Club」を開始(25日現在の会員数約530万人)。

今後は、この「Honya Club」加盟店を中心に「Maga-STOCK」を導入し、その後、非加盟店にも拡大して、3年後までには1,000店への導入を目指すとしている。