FA杯で“ジャイアント・キリング”、24年ぶり5部クラブが1部に勝利

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 イングランド・FAカップ4回戦が26日に各地で行われた。
 下部リーグのクラブが上位のクラブに勝利して、下剋上を果たす“ジャイアント・キリング”が注目される大会だが、4回戦でもプレミアリーグ12位につけるノリッジが餌食となった。

 ノリッジはホームで、カンファレンス・ナショナル(5部相当)に所属するルートン・タウンと対戦した。試合はスコアが動かず時間が経過し、迎えた80分。ルートンは、カウンターから左サイドを突破すると、ニアサイド送られた低いクロスにスコット・レンデルが飛び込み、先制に成功。そのまま逃げ切り1−0でルートンが大番狂わせを起こした。

 試合後、決勝点を挙げたレンデルは『スカイスポーツ』のインタビューに、「このようなカップ戦で決勝点なんて信じられない。しかもノリッジのようなプレミアリーグのクラブ相手だ。歴史的な瞬間だ。今日はみんなにとって素晴らしい日になった」と、喜びのコメントを残している。

 セミプロやアマチュアで構成されるノンリーグ(5部以下)のチームが、1部のチームに勝利するのは1989年にサットン・ユナイテッドがコヴェントリー・シティに勝利して以来24年ぶりの記録となった。

 また、プレミアリーグで最下位に沈むQPR(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)もフットボールリーグ1(3部相当)に所属するミルトン・キーンズ・ドンズに敗れた。ホームでの一戦に臨んだQPRだったが、4失点を喫し、終了間際に意地で2点を返したが2−4で敗れ、大会から姿を消している。

[写真]=Getty Images