プクプク亭の煮込みハンバーグ。冬にいただきたい逸品。

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東急東横線の日吉駅から歩いて1分のところにある、昔ながらの洋食屋「プクプク亭」。わざわざ食べに来るファンも多いというこのお店にはどんな秘密があるのだろうか。

そもそものお店のはじまりは、30年前のこと。
「冷めても美味しいミソカツ弁当」をメインとしたお弁当屋さんとしてスタートしたそうだ。ミソカツが大人気となり、本格的な洋食店を始めたという。新たな看板メニューとして、特製ハンバーグが考案された。

このハンバーグは、1年近く試行錯誤してできた逸品。
7:3の国産合挽き肉に牛タンを入れる。硬めの食感の牛タンを混ぜることで、しっとりと柔らかいだけでなく、肉感のある独特の歯ごたえがあり、ポイントとなっている。

また、一番のこだわりは“デミグラスソース”にあるという。
4日間かけてつくられるこのソースには、10キロもの牛すじ、玉ねぎ、ニンジン、セロリをはじめとするたくさんの野菜、赤ワイン、ホールトマトを入れて1日煮込む。2日目は、1日目の具材を取り出してこし、1日目と同じ量の新しい具材と入れ替えて、さらに2日間煮込んだあと、また具材を取り出してこし、このブイヨンに赤ワインやトマトベースを加えて仕上げを行うという。

じっくりと時間をかけてつくられるデミグラスソースには、わざわざ食べに行くだけの秘密がありそうだ。

また、煮込みハンバーグは、お皿ごと火にかけられ、さらにコクが増す。このソースがフタとなり、食べ終わるまで余熱が続き、ハンバーグに閉じ込められた肉汁は少しずつソースに溶け込む。このような楽しみ方も醍醐味のひとつ。

味も人も良いと言われる「プクプク亭」。
実際に「お客さんも私を見て元気をもらえる、なぁんて言ってくれるんですよ」と話すのは、御年80才という舟橋シェフのお姉さん。生み出される料理だけでなく、生み出している人……ここにも秘密がありそうだ。
(エキサイトニュース編集部)