色柄違いの靴下『ネオンカラードットハイソックス』(リトルミスマッチ)。

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朝、急いでいるとき、靴下の色柄を間違えて履いて出勤したことある人いるだろう。筆者もサラリーマン時代よくやった。あとで気づいて一日がちょっと憂うつになってしまった。酷いときは靴下だけでなく、革靴まで履き間違いをしてガックリしたこともある。だが、そんなことは気にせず、むしろ色柄の違う靴下を履くことを提案するショップがある。

それは、『リトルミスマッチ』(会社名ミスマッチジャパン)というお店で、横浜赤レンガ倉庫店(横浜市中区新港)と六本木ヒルズ店(港区六本木)がある。ルーツはアメリカ。2003年、カリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、全米に広まった人気店。それが日本に2007年に上陸、現在に至っている。どんなコンセプトかというと、
「靴下は何で左右一緒なの?」
「その日の気分で好きな組み合わせを楽しめるように」
ということであえて色柄の違う3本1セットにして販売することになったという。

さらに、「子供の知育にも役立つ」とのこと。つまり、その日に履く靴下の色柄の組み合わせを自由に選ばせることによって、色彩感覚や物事を考える力が自然と養われていくのだそうだ。なるほど、既存の組み合わせではなく、いろんな色の積み木を使って自分の好きなように積み上げるのと同じように、靴下も組み合わせを考えることによってクリエイティブなマインドを育成するというわけか。

筆者も横浜赤レンガ倉庫店にお邪魔してみた。子供用からレディス、メンズまで取り揃えており、当日はクリスマスツリーにカラフルな靴下型のがま口がぶら下がっていた。女性の店員さんが履いていた靴下は、『ネオンカラードットハイソックス』で蛍光色のピンク、グリーン、オレンジの3種類のセット。素材はコットン72%、ナイロン27%、スパンデックス1%で、通気性が良く、激しく動いてもずり落ちにくくできているので、ダンスのとき履くのにおすすめだという。

筆者はちなみに『カラフルボーダーのメンズソックス』を購入。カジュアルソックスとして、ちょっと若い頃を思い出して渋谷あたりに出かけたくなるような靴下だ。で、確かにどれを組み合わせるか考えてしまう。いつもなら、違うものを選ばないように注意するだけなのに……。似ているようで似ていない3本の靴下を今日はどれにするか考えるって結構楽しいことに気づいた。これって今日着ていくジャケット、シャツ、パンツの組み合わせを考えるのとちょっと似ているかも。

訪れた日はツリーのほか、クリスマスシーズンということで、クリスマスのイメージっぽいラメ入りのブラックとゴールドが基調の靴下もあった。ふと店員さんから渡されたチラシを見ると、
「その昔、3人の貧しい娘たちに持参金を贈ろうとしたサンタクロースは金貨を煙突から投げ入れました。金貨は暖炉のそばに乾かしてあった靴下の中に落ち、その話を聞いた人々は靴下を吊るしてサンタクロースを待つようになったといわれています。(中略)ジョナ、ジェイソン、アリエールの3人の発想から生まれたリトルミスマッチの靴下は3本のコーディネイト。何か不思議なつながりを感じませんか」
えー、そうだったのかぁ。言われてみればちょっとメルヘンな感じがします。

売り場全体がとてもカラフルで眼のいい刺激になった。さて、3本色柄違いの靴下をあなたならどう履きこなしますか。
(羽石竜示)