こういったペーパーホルダーの指紋なども結構目立つものです。

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お呼ばれやおもてなしが増える年末年始。突然の来客に慌てることもあるだろう。
普段から部屋をキレイにしておくのは理想だけれど、時間がなく、大急ぎで片づけをするとき、ココだけは片付けておくとキレイに見える効果的なポイントってどこだろうか。

12月10日に新刊『取り出し簡単!すっきり片づく「仕分け」収納術』を出版予定の整理収納アドバイザー西口理恵子さんに聞いた。
「まず片付けたいのは、テーブルの上ですね。テーブルの上にはダイレクトメールやペン、新聞など、身の回りのこまごましたものがあることが多いですが、すべてなくすこと。テーブル上に何もないだけで一気に部屋の印象が変わります」
テーブル上にある細々したものは、机の下にカゴを置いて入れるなど、「住所」を作ることがポイントだそう。キッチンカウンターの上も同様だ。
「次は、やっぱり玄関ですね。玄関は必ず誰でも通るところなので、靴をすべてクローゼットに入れましょう。片付けたつもりでも、つっかけなど1〜2足は出ている人が多いもの。つっかけなどは、来客時だけでもしまう場所をクローゼットに確保しておくと良いですよ」

そして、次は来客が手を洗うなど、利用することの多い「水回り」だそう。
「水回りを清潔にしておくことは大切ですが、印象がグンと変わる方法としてオススメしたいのは、『ゲストタオル』を用意すること。お客さんがハンカチを持っていないこともあり、家族のタオルを使うのは気がひけるものなので、洗面所などに空のカゴを置いて用意しておきましょう。タオルは百均などの安物で良いので、白など清潔な色を。カゴも百均などのもので良いので、トータル400〜500円でできるおもてなしです」

また、住んでいると気付かないけど、他人の家では気になるものって?
「ホコリや指紋ですね。黒いテレビについているホコリや、ドアノブやトイレのペーパーホルダーについた指紋は、目立つし気になりますので、そこだけでもキレイにしましょう」
ちなみに、意外に目がいってしまうのは「ゴミ箱」だと言う。
「リビングのゴミ箱がオープン型のことは多いですが、ゴミ箱がいっぱいだと、見たいわけじゃないのに、つい中が見えてしまいます。来客時にはゴミ箱を空っぽにしたり、フタがあるゴミ箱に全部入れておきましょう」

年末には、クリスマスツリーやリースなどを飾っている家も多いが、これらも見せ方にコツがあるとか。
「何もないテーブルにクリスマスのオーナメントを置いたり、毛糸のオブジェを置くなど、1室に1カ所だけお客さんに喜ばれる『ビューポイント』を作りましょう。小物がたくさんあると、雑多な印象を与えてしまいます。女性のファッションと同じで、つけすぎは良くないですよ」

自分の家では当たり前の風景になっているが、他人が見ると散らかって見えることも多いもの。そこで、オススメなのは、「他人の目」を意識するために、一度写真を撮って見てみるということだそうだ。

大掃除が進んでいない人、とっさの来客時には、ぜひお試しあれ。
(田幸和歌子)