2013年春夏コレクションより、リゾート感あふれるプリントドレス(¥16,900)。

写真拡大 (全4枚)

みなさんはデシグアル(Desigual)というブランドをご存知だろうか。
国内では福岡、大阪に直営店を展開し、有名百貨店やセレクトショップで販売されているスペインのカジュアルブランドだ。日本ではまだややなじみの薄いこのブランドは、1984年にスペインで誕生。実はヨーロッパを中心とした85カ国に、直営店だけでも275店を展開している。

アパレルにバッグやシューズ、アクセサリー、水着までをそろえたライフスタイルブランドで、個性的なプリントやモチーフをあしらったアイテムで知られている。「It's not the same(同じじゃない)」というブランドのスローガンを体現するように、アパレルなら前身頃と後身頃のプリントが違ったり、バッグはパッチワーク風デザインのものなど、カラフルかつインパクトの強いデザインが特徴だ。ちなみに価格帯はバッグが6000円前後から、アパレルはレディスのニットが8900円からなど、海外ブランドとしては比較的手頃なのもポイント。

このブランドの国内における初の旗艦店が、東京・原宿の明治通り沿いUTストア跡地に12月14日にオープン。地上1F〜3Fまでの3フロアに、ベビー&キッズ、メンズ、ウィメンズ、アクセサリーのフルコレクションをそろえたショップとなる。

アイテム数も多いのだが、人気デザイナーのクリスチャン・ラクロワやサーカスの“シルク・ド・ソレイユ”とのコラボラインなど、デザインのバリエーションが多いデシグアル。海外では親子3代で着こなす家庭も珍しくなく、ふだん着としてカジュアルに着るのはもちろん、カッチリした通勤ファッションにさし色としてストールやバッグを使ったり、Tシャツやキャミソールをフィットネスウェアに活用したりと、使えるシーンの幅広さが魅力といえる。

ファッションは時代を映す鏡のような存在といえるもの。無地モノやデザインが画一的なベーシックファッション全盛の日本で、真逆のスタンスで挑むこのブランドがどう“戦って”いくのか、かなり気になるところだ。
(古知屋ジュン)

<Desigual Store Tokyo>
住所:東京都渋谷区神宮前6-10-8
電話:03-5467-2680
営業時間:月曜〜木曜・日曜・祝日10:00〜21:00、金曜・土曜10:00〜22:00
定休日:無休(1/1を除く)