『開けたてそのまま ずーっとそのまま醤油ボトル(容量約1リットル)』(左)と同じく『醤油さし(120ミリ)』(アーネスト)。

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日本の代表的な調味料といえば醤油。これなくして和食は味わえない。だが、醤油は容器に入れておくとだんだん時間とともに色が濃くなり鮮度が落ちて味が悪くなる。そこで、醤油をいつもおいしくいただけるよう工夫された容器がつい最近発売されというので開発会社に詳細を聞いてみた。

その名も、『開けたてそのまま ずーっとそのまま醤油ボトル(容量約1リットル)』と同じく『醤油さし(120ミリ)』(アーネスト)。両製品とも容器内に黒くて丸いフタが入っており、醤油を入れると中で浮かんだ状態になる。これにより、空気に触れる醤油の面積を減らし、醤油の鮮度を保つことができ、2週間経っても開封時の色度を保つという。

「醤油メーカーから鮮度を保つ容器入りの醤油が発売されているのを知りました。そして、自宅で開封して数週間たった醤油で刺身を食べたときに、醤油の味が落ちたのを実感し、醤油の酸化に興味を持ちました」
「通常のペットボトルや醤油だと、いくらフタをしっかり閉めても容器内の空気が醤油の液面に触れてしまいます。そこで浮きブタのアイデアを思いつきました」
というのが同製品の開発の経緯。

ところで、酸化で味が悪くなるとあるが、具体的にはどんな味になるのか。
「塩味が強くなる、風味が落ちるというのが一般的な感じ方なようです」
そうか、では鮮度を保つため他の食材や調味料のように冷蔵庫に保存しておくという方法があるがどうだろう。
試験機関で検査した結果によると、
1.浮き蓋ありで冷蔵庫保存
2.浮き蓋ありで常温保存
3.浮き蓋なしで冷蔵庫保存
4.浮き蓋なしで常温保存
の順で鮮度が長く保存できたそうだ。
やはりこの場合も、同製品を使って冷蔵庫で保存して頂くのが一番鮮度を保てるわけだ。

つまり、鮮度を保つお勧めの使いかたは、浮きブタ醤油ボトルを冷蔵庫で貯蔵しておき、必要な分を浮きブタ醤油さしに入れて、食卓の料理にかけることだ。なお、浮きブタ醤油さしには少量ずつだせるボタン付きで、減塩にも配慮している。

やっぱり鮮度のいい醤油で正月料理を食べて新年を迎えたいものだ。
(羽石竜示)