上から『STARWARS EYEWEAR』(愛眼)のダース・ベイダーモデル、R2-D2モデル(各29400円) 
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あのウォルト・ディズニー社が、映画『スター・ウォーズ』を手掛けたルーカスフィルムを買収すると発表したのが10月末。2005年の『エピソード3:シスの復讐』に続く新作の制作がスタートするなど、にわかにこの映画の周辺が騒がしくなってきた。

オフィシャルのグッズ展開が増えてきたことも変化のひとつ。
ひと昔前のスター・ウォーズグッズといえば、フィギュアやおもちゃがほとんどだった。ところがこの秋に各社から登場したグッズは女性でも使えるファッション小物や実用的なもの、海外ではお目にかかれない日本限定デザインのものなど、これまでとは毛色の違うユニークなアイテムが多く、各方面から注目を集めているのだ。

例えば、メガネの愛眼から発売された『STARWARS EYEWEAR』は、アイウェア業界の人気デザイナーが集う“less than human”とのコラボアイテムで、ダース・ベイダーやルーク・スカイウォーカーなど、人気キャラクターをイメージしてデザインされたスタイリッシュなシリーズだ。

「初の本格アイウェア化なので、コスプレグッズにならないよう、まずはメガネとして快適に自然に使用できることをコンセプトにしながら、各キャラクターのデザイン、ディテールやカラーリングを尊重しました。公式ですのでルーカスフィルムの監修もかなりの回数を受けて製作しています。デザインや特製BOXなどのビジュアルだけでなく、掛け心地のよさや度入りにしたときの見やすさなど、喜びの声をいただいております。一番売れ行きがいいのはメカニカルなデザインの『R2-D2』ですね」(愛眼・山口倫広さん)

そしてもう1つ、ファッションアイテムとして気になるのが、人気の帽子ブランド、CA4LA(カシラ)が手掛けた『STAR WARS FASCINATES CA4LA』シリーズ。こちらはロゴキャップやキャラクターモチーフ付きのハットなど、全20種展開(!)というアイテムの多さもオドロキだ。

「スター・ウォーズは特に魅力的なキャラクターが多く存在する映画なので、キャラクターの選定は困難でした。今回はおそらくみなさんの中でも一番印象の強い『エピソード4』からシリーズの象徴のような6つのキャラクターと、3パターンの生地を製作しました。これでもかなり絞ったつもりです(笑)。王道のロゴキャップが一番売れ行きがいいですね。マニア向けのアイテムとしてではなく、ファッションアイテムとしてちゃんと成立する事にこだわって制作しましたので、実際に購入した方々からも『これなら普段かぶれる』など、好評なんです」(ウィーブトシ・秋元信宏さん)

インテリアやおもちゃともちょっと違ったアイテムとして注目を集めているのが、セガトイズの家庭用プラネタリウム『HOMESTAR R2-D2 EX』。家庭の天井などに星空を投影するR2-D2をかたどったアイテムなのだが、実はこれが2代目の製品となる。

「初代『HOMESTAR R2-D2』はホームスターに新たな需要を取り込もうというのが狙いで、
ちょうどHOMESTARとスター・ウォーズファンのターゲットが一致していてHOMESTARでスター・ウォーズの世界観が出せると考え製品化したもの。『ライセンシング・オブ・ザ・イヤー2012』でプロダクト・ライセンシー賞もいただいた人気製品です。初代機はHOMESTARの性能に重きが置かれていましたが、今回のEXバージョンはそういった中でスター・ウォーズファンの方々が購入していただき、次回はR2-D2にもっとこだわってほしいとの要望が多数あったので製品化しました。HOMESTARはある意味脇役で、リアルなR2-D2らしさにこだわって開発されているのが大きな違い。ですので、R2-D2の造形のクオリティや動作音にはかなりこだわりました。作品ファンの方々に喜んでいただけるよう、星空に加えてヨーダなど4種のキャラクターも投影できる仕様です」(セガトイズ・高野徹さん)

このHOMESTARシリーズのアイテムだが、来春にはダース・ベイダーバージョンの発売も予定されているとのこと。

そして最後に、変わり種として紹介したいのは東京、名古屋、大阪など地域限定で発売されている藤二誠のおみやげシリーズ“ご当地スターウォーズ”だ。西郷さんよろしくAT-ATを散歩させるダース・ベイダー、シャチホコを一本釣りするダース・ベイダー、博多どんたくを踊るストームトルーパー……まさに「こんなスター・ウォーズ、見たことない!」的な、日本だから実現したユニークなデザインが強烈だ。

「過去にない初めての企画でインパクトのあるものにしたいと考えておりましたので、“映画などでは見られないようなキャラクターの動き”にこだわったデザインにしました。湯のみやキーリングなど各7種類のラインナップですが、特に東京、大阪、名古屋のTシャツの売れ行きが好調で、欧米からの観光客の方々も購入されているようです。通信販売は行っていませんので、わざわざ販売店を探して購入してくださるスター・ウォーズファンの方も少なくなく、反響の大きさを感じています」(藤二誠・小川恭平さん)

これらのグッズが根強い作品ファンを喜ばせているのはもちろん、コラボしたメーカーのスタッフやクリエイターたちの、「四半世紀続いていて、もはや文化といえるスターウォーズのアイテムですから。気合いが入ります」「スター・ウォーズという映画はやはり魅力的で、アイテムを作っているこちら側をも夢中にさせるんです」という熱いコメントからも、コンテンツとしての色あせない魅力がうかがえる。

今後も何かと話題が尽きないであろう『スター・ウォーズ』。新作の完成を前に今度はどんなユニークなグッズが登場するのか、こうご期待!
(古知屋ジュン)