小さな家のような、かわいい屋台が並びます。

写真拡大 (全2枚)

クリスマスソングも流れはじめ、クリスマスを感じる季節到来。

日本はもちろんキリスト教の本場、ヨーロッパではクリスマスは一大イベントだ。中でもドイツスタイルのクリスマスは、近年日本でも注目を集めている。

11月30日に一番近い日曜日からクリスマスイブまでの約4週間を“アドベント”と呼び、ここからドイツのクリスマスが始まる。
こちらの記事にもあるとおり、このシーズン、ドイツの広場では食べ物やおもちゃ、クリスマス用グッズ……と、さまざまなアイテムを売る木製の小屋(ヒュッテ)がずらりと並ぶのだ。

そしてそんなドイツ風クリスマスが、ここ数年日本でも流行中。中でも一番大きなイベントは大阪のドイツクリスマスマーケットだ。

2002年から始まったイベントで、今やすっかり大阪冬の風物詩。これは会場の新梅田シティ内にドイツ領事館があることがきっかけで始まったとか。シンボルは全長27メートル、世界最大級のクリスマスツリー。会場には115年物のアンティークメリーゴーランドもドイツから空輸。このメリーゴーランドには実際に乗ることだってできるのだ。
そして本場ドイツと同じく、さまざまな彩りを施されたヒュッテも並ぶ。ヒュッテも実際ドイツで使われているものを空輸している本気っぷり。パスポートいらずで気軽にドイツマーケットを楽しめる。ドイツ人監修による、本格的な空気が魅力だ。

身体が冷えてきたら、熱々のホットワインもおすすめ。
これは毎年カップのデザインが変わるのだが、今年のカップはサンタクロースの顔の形。そんなサンタクロースの由来にもなった、聖ニコラウスが会場に登場するなど、賑やかな雰囲気に毎年来場者数が増えている。

なぜドイツ風クリスマスが人気なのか。監修に来たというドイツの方に伺ってみると……。
「もともと日本のクリスマスはイルミネーションを見たりイベントへ行ったり……と、外で過ごす人が多いと聞きます。そこで様々な屋台で買い物ができる、食べ歩きができる。賑やかな雰囲気を楽しめるドイツクリスマスは、日本人にもピッタリなのかも」
とのこと。
まさにこれは冬のお祭り。縁日的なイベントなのである。

ヨーロッパのクリスマスは暖炉でも囲んでゆっくりと。なんてイメージがあったが、ドイツでは意外に活動的なクリスマスを過ごしている様子。暖かい家の中、家族や恋人と一緒に過ごすクリスマスも楽しいが、今年はドイツ風クリスマスを過ごしてみては。
(のなかなおみ)