見られてると、萌える。

写真拡大

たまにテレビで、こんな内容の番組やってないですか? 「有名人の過去を発掘! 赤面映像、大放出」みたいなテイストの2時間特番を。明石家さんま&くりぃむしちゅー辺りを司会に据えた、1クールに1回くらいのペースで放送されるやつ。
あれを観て毎回確認するのは「デビュー時は、みんなカッコ良くないんだな」という事実。芸能界にいるうちに、皆が洗練されていくのがわかる。「見られてる」という意識が、タレントをシュッとさせている。

いや、見られるだけでそんな効果があるのなら、私もたまには見つめられてみたいもんだよ……。というわけで、このアプリを紹介しましょうか! 「株式会社人間」、「トンガルマン株式会社」、「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」は、三社共同で『ケンドーコバヤシ監修 見てる女やさかい。』(キャンペーン期間特別料金:85円、通常料金は350円)なるアプリを開発。iPhone専用のアプリケーションとして、11月6日より配信しているそうなんです。
どんな内容かというと、その名の通り。「見る」のが好きな美少女“見てる女”が、ずっと我々を見つめてくれます。

ところで、気になりませんか? 「ケンドーコバヤシ監修」なる枕詞が。その辺のくだりについて、「株式会社人間」の花岡さんに話を伺ってみました。
「『Web Designing』という雑誌に、吉本芸人さんたちによる連載ページがあるんです。そこで1時間、ケンコバさんの性癖を語っていただきました」(花岡さん)
では、この連載について。まず、クリエイターが「この人と話してみたい!」と思う吉本芸人を指名する。そうして顔を合わせた“クリエイター”と“芸人”がガッツリ対談することで、何かを作り出せれば……。そんな成果を目標に、有意義なトークセッションが繰り広げられるページだそうです。
そして「株式会社人間」×「ケンドーコバヤシ」対談で繰り広げられたのは、ケンコバ氏による性癖告白だったよう。
「実はケンコバさんには『一生懸命な姿を見られたい!』という願望があるみたいなんです。それも『おばあちゃんや妹など、親しければ親しいほどイイ』らしく」(花岡さん)
「基本、あの方はドMなんです」と解説する、花岡氏。なるほど、ケンドーコバヤシだ。

そんな有意義な対談を受け、それがそのまま今回のアプリに繋がっていく。
「ケンコバさんをヒアリングした結果、それを満足させるようなアプリを作ろうと思ったのです」(花岡さん)
確かに日々過ごしている何気ない姿を見られると、ちょっとイイかも。何かをくすぐる。
ただ、大事なのは「誰に見られているか?」ということだろう。人選も大事な要素。そこで“見てる女”のプロフィールについて突っ込んでみたのだが、「大学生のユイちゃん」としか同社は明かしてくれない。要するに、“妹的な存在”と考えれば良いのかもしれない。なるほど、親しい間柄だ。

なんか、話を聞いてるうちに私も見られたくなってきたな……。そこで早速、アプリをダウンロード! ちょっとだけ、見られてみました。
ちなみにこの「大学生のユイちゃん」は音にイチイチ反応してくれるので、ただ単に見られてるだけでは終わらない。試しに「おはよう」とか「こんにちは」と話しかけてみると、「そうだね!」とか「なるほど〜」とか返してくたりして。ぶっちゃけ言っていいですか? 萌えるね。
あと、自分の好感度を探りたい時。そんな場合は、ユイちゃんに(画面に)触ってみると良い。好かれてなければ思いっきり拒否られてしまうけど、悪く思われてなければ“ビクッ!”とされたり「ナニ、ナニ?」と身を乗り出してくれたりする。この辺りの“ツン”と“デレ”の振り幅の広さにも、ケンコバ氏の嗜好が表れているではないか。

そして、このアプリの肝である「コバヤシ機能」について。この機能をONにすると、コバヤシ姓の方が泣いて喜ぶような言動が飛び出すことになる。試しにONにしながら、ユイちゃんに触れてみると……。出ました、「コバヤシなら……、いいよ」と、胸キュンなセリフが!
「全国の“コバヤシさん”のための機能です」(花岡さん)

ところで興味深いのは、このアプリへの今までのリアクション。どうも、ワールドワイドな反響を獲得しているようなんです。何しろ、今までダウンロードしたユーザーを調べると、日本が51%で海外が49%(アメリカ:26%、イギリス:5%、スイス3%)らしく……。
「『これは素晴らしい!』とか『永遠に彼女がいないだろう男子たち、夢が叶ったね!』といったメッセージが、海外から寄せられています」(花岡さん)
さすが外国人らしい、エスプリの効いたコメントだ。

そして、これからの展開について。アプリの機能は、今後も進化していくという。
「例えばGPS機能を追加して『こんな田舎で何してんだよ!』と言わせたり、女の子に勝手に撮影させて『こんなの、撮れたよ』とユーザーの画像を不意に残してみたり、色々考えてます」(花岡さん)
他にも女の子のラインナップを増やしたり、海外向けの子を準備したり、夢は広がる一方。

そういえば以前、同社が開催した「Kinect巨乳 WORLD CUP 2012」なるイベントへの取材にも行ったのだが、その時も審査員としてケンコバ氏が出席してたっけ。どうやら、両者のコラボにハズレは無い模様。
「僕らも昔は『吉本超合金』やなどを観て、ケンコバさんが一部の層に発している電波を受け取っていましたから」(花岡さん)

親和性の高い両者が産み出す創作物は、間違いなく一部の層(記者を含む)のハートを鷲掴みにしている。
(寺西ジャジューカ)