なぞったところをスキャンしている。一台二役だ。

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仕事で企画書を作成する際。他の人(ライバル)のを見せてもらうと、嫉妬することがある。それこそ、自筆のイラストを何らかの方法で掲載したりしていて。
「なに、これどうやったの?」と聞いてみたら「スキャンしたんだよ」との回答なのだが、その方法がよくわからない。いや、識者にとっては簡単な作業なんでしょうけど。一旦撮影し、それを画像ファイルにして載っけてみようか……なんて手間まで考えてしまう始末で。いや、ごめんなさいね。聞いてて歯がゆいでしょうけど。でも、もう全然、本当に全然、パソコンのスキルを持っていないもんで……。さて、どうしたもんか……。

そんな私に優しいアイテムを見つけました! 株式会社キングジムは11月2日より『マウス型スキャナ』(税込み11,550円)なるアイテムを発売しているとのこと。
これはどういう商品かというと、もう商品名の通り。パソコンのマウスとして使用しつつ、スキャナとしての機能も兼ね備えているそうなんです。

使い方は、簡単。まず、専用ソフトを立ち上げる。次にマウス横のスキャンボタンを押し、スキャンしたい対象物の上をマウスでなぞる。なぞった部分はパソコンの画面に表示されるそうで、それを確認しつつスキャンが終わったら再度ボタンを押して確定。
スキャンしたデータは、トリミングやコントラストなどの機能で編集したり、消しゴム機能で必要のない箇所を削除したりが可能だそう。なに、俺にもできそうじゃない!
「『従来のスキャナは大きいサイズの書類をスキャンする際、不要な部分も一緒にスキャンしてしまったり、原稿がスキャナに入らないということがある。マウス型スキャナなら、もっと手軽に必要な部分だけスキャンでき、アナログ書類のデジタル化がスムーズに行えるのではないか』という思いから、当社からの発売となりました」(同社・担当者)

ところで、どうしてこのようなことが可能となったのだろうか。なぞった所がスキャンできるなんて……。その仕組みとは?
「スキャンボタンを押すと、マウスの裏側のスキャナ部分に搭載された小型カメラが写真を何枚も連続で撮影します。その画像データをソフト上でつなぎ合わせることによって一枚の画像となり、なぞった所の画像の取り込みが可能となります」(担当者)

聞けば聞くほど、簡単そうだ。……というわけで、例によって取り寄せてみました。目の上のタンコブだった「スキャン」、私にもできるのでしょうか!?

では早速、CD‐ROMを用いてインストールしたソフトウエアを起動。じゃあ、何をスキャンしてやろうかな? ……と辺りを物色していたところ、すぐ横に「キネマ旬報」の10月下旬号を発見。じゃあ、これをなぞって取り込みを試みてみましょうか!
さて表紙にマウスを置いて、側面の「スキャンボタン」をプッシュです。コツとしては、マウスの先端を絶えず前方に向け、ゆっくり動かすのが良いみたい。あまり斜めに動かさない方がいい。途中でマウスの動きをひねらず、一定方向に動かすと綺麗にスキャンできます。
あと、かつて通った道はなるべく再び通らない方が良い。何よりスキャンしたい対象物ではなく、スキャンされた場所が表示されているパソコンのディスプレイを見ているべき。
そんな注意点に気をつけていたら、とうとう僕にもスキャンができた!

では、後は仕上げを残すのみであります。背景の色を変えたり、コントラストや彩度を調整したり、時には画像の方向を回転したり……。さあ、完成ですよ!!
こうして出来上がった画像は、ドラッグ&ドロップで何かに貼り付けても良し、電子メールに添付しても良し、パソコンやネット上に保存しても良し。またメインメニューにて「印刷」をクリックしたら、スキャンした画像を印刷することもできる。

いやぁ、こんな簡単にできるなんて、ある意味拍子抜け。企画書など仕事の資料作りにも重宝しそうですが、あまりにあっという間過ぎて、遊びで色々とスキャンしてしまいそうです。例えば、好きな有名人のプロマイドとか、グラビアとかね……。
(寺西ジャジューカ)