手術前のチェックシステム「タイムアウト」は約7割の医師が実施 - メドピア

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メドピアは同社が運営する医師コミュニティーサイト「MedPeer」にて、「手術前のタイムアウト」に関する調査を実施した。

調査は7月11日から7月17日にかけて行い、1,183の有効回答が得られた。

手術前のタイムアウトとは、「執刀直前に」「チーム全員で」「いったん手を止めて」「チェックリストに従って」「患者・部位・手技などを確認する」 ことを意味する。

手術前のタイムアウトは担当診療科だけでなく、麻酔科や看護師が共同でチェックを行うシステムである。

「現在勤務している施設ではタイムアウトを行っていますか?」 という問いに対し、回答者全体の69%が「行っている」と回答した。

「病院の方針でタイムアウトを行っている」は54%。

始めた時期は2・3年前から半年前というコメントが多く、「機能評価を受けるのをきっかけに始めた」というコメントもあった。

実施するタイミングは、「手術室入室時」「麻酔前」「執刀前」「閉創時」など。

取り違え事故防止に役立つとしながらも、「ルーティン化している」「儀式的」という声もあった。

一方「決まりがなく、タイムアウトを行っていない」と回答したのは26%。

「手術件数が少ない」「1人で手術を行う」「確認はしているが、正式なタイムアウトではない」といった意見の他、「タイムアウトという言葉を初めて知った」というコメントもあった。