アイドルグループ、ももいろクローバーZがテレビ『笑っていいとも!』に出演した時のことだ。メンバーがNHKの番組『ブラタモリ』の話題を出したことから、タモリが秋葉原についてうんちくを傾けた。その際に、貢献者としてAKB48の名前が出てきたのである。

ももクロこと、ももいろクローバーZの人気が止まらない。全国ツアー「ももいろクローバーZ ももクロ夏のバカ騒ぎ Summer Dive2012」が6月17日からスタートして、8月5日には西武ドームで最終戦を迎える予定だ。その間には6月27日に8thシングル「Z女戦争」をリリースする。日々発表されるももクロの話題はつきない。

テレビ番組にも軒並み出演している彼女たちが、6月4日に人気番組『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演した。若手アイドルグループで同コーナーに二度目の登場は、AKB48に次ぐ頻度だろう。「前回は自己紹介で終わったので、今回は自己紹介無しで」と彼女たちも事前に時間配分を気にするほど成長していた。

タモリとのトークが盛り上がると、メンバーの佐々木彩夏(あーりん)が「父が『ブラタモリ』のファンで一緒に見て楽しんでいる」と話し始めた。あーりんは、タモリが番組で都内の神田を歩いた際に話した内容について「坂の上から水が降りてきて、下にある田んぼが栄えたから『神様の田』で神田というんですよね」と地名にまつわるうんちくを確かめたのである。

「そうなんだよ」と感心した表情でタモリもうなずくと、あーりんは続けて秋葉原について持論を展開した。秋葉原はももクロがかつて頻繁に活動していた街なのだ。「秋にお米がとれるから“秋葉原”になったんですよね?」と、彼女は自信ありげにタモリに尋ねたが「全然違う」とこれは否定されてしまった。

タモリによるとその昔、江戸は大火が続いた為に静岡にある防火の神様として有名な『秋葉神社』をもってきて祀ったというのだ。その土地を「秋葉ケ原(アキバガハラ)」と呼んでいたものが縮まって“アキバハラ”となり、やがて言いにくいからと“アキハバラ”になったとのことである。

そんなタモリの解説にももクロメンバーも聞き入っていた。秋葉原といえばやはりAKB48が思い出されるが、タモリは「AKBは“AKIBA”の略だからアキハバラを“アキバハラ”に戻したんだ」と語ると、「俺はAKBのその業績だけは認めている」と語気を強めた。

思わずアイドルの先輩で、最大のライバルであるAKBの功績を聞かされてももクロも驚いていたが、おかげであーりんの秋葉原の地名に関する説が訂正されたことは良かったのではないか。

ただし一説によると、明治天皇の勅命で勧請された『鎮火社』を、人々が火除けの神として有名だった秋葉大権現(あきばだいごんげん)と思い込んで「秋葉さん」と呼んだとのことだ。その名前が定着して、後に移転した際に『秋葉神社』となったようだ。あわせて静岡県にある秋葉神社は「アキハ」神社と呼ばれている。タモリの説も、諸説ある中のひとつのようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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